智弁学園が9年ぶり2度目優勝 プロ注目スラッガー前川右京が大暴れ、大阪桐蔭を破る

2020年11月1日 16時40分

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7回に右越え本塁打を放った智弁学園・前川右京

7回に右越え本塁打を放った智弁学園・前川右京

  • 7回に右越え本塁打を放った智弁学園・前川右京
◇1日 秋季近畿地区高校野球大会・決勝(わかさスタジアム京都) 智弁学園(奈良2位)7―3大阪桐蔭(大阪1位)
 智弁学園が2本塁打を含む12安打、7得点の豪打で全国制覇8度を誇るを下し、9年ぶり2度目の優勝を果たした。投げてはエースの左腕・西村王雅投手(2年)が9安打されながらも3失点。今大会は1回戦から滋賀学園、龍谷大平安、市和歌山と2府2県の優勝校を破った。
 プロが注目する左のスラッガーがとどめを刺した。3番を打つ背番号9の前川右京(まえがわ・うきょう)左翼手(2年)だ。7回1死走者なし。前の打者が2番手の関戸康介投手(2年)の胸を直撃する痛烈なゴロを打ったあとだった。
 「去年の秋季近畿大会で関戸にインコースの真っすぐで抑えられたことが頭をよぎりました。右肩を開かずに我慢して打とうと意識しました」
 相手は今夏、ロッテのスピードガンで154キロを計測した右腕。忘れない悔しい記憶を呼び覚まして、同じような球を右越えに運んだ。5―2から4点差に広げるソロアーチ。9回にも1点を加え、逃げ切った。
 前川は177センチ、88キロの外野手。三重県津市の一身田(いしんでん)中の出身。来秋ドラフト候補に挙がっている逸材だ。何本も金属バットに亀裂が入ってしまうほどの強いスイングができるという。今大会は4試合で16打数6安打の打率3割7分5厘、3打点。最後に今大会初アーチとなる高校通算29本目の本塁打を放ってみせた。「マークが厳しく、打てる球を投げてもらえなかった。それはうれしいことなんですが、そういう球を打っていかないと一流になっていけない」
 試合前、チームには合言葉があった。「大阪桐蔭を負かして(小坂将商監督を)泣かそう」。智弁学園はこの試合まで大阪桐蔭に公式戦で一度も勝ったことがなかった。昨秋の近畿地区大会でも敗退。ついに雪辱を果たした。「うれしかったです。でも、泣いてはないですよ」。小坂監督はマスク越しにも分かる笑顔で声を絞り出した。

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