中日・吉見が現役引退 「立ち位置を見ると…ちょっとしんどいのかな」黄金期支えた”精密機械”11年に投手3冠

2020年11月1日 05時00分

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6月27日に今季初勝利を挙げた吉見。次のステップへ引退を決断

6月27日に今季初勝利を挙げた吉見。次のステップへ引退を決断

  • 6月27日に今季初勝利を挙げた吉見。次のステップへ引退を決断
 中日の吉見一起投手(36)が今季限りで現役を引退する。本人の申し入れを球団が了承。近く会見を行い、本拠地最終戦となる11月6日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で引退登板に臨む。
 8年ぶりのAクラスへ奮闘を続けるチームの裏で、黄金期後半を支えたエースが大きな決断を下した。吉見は31日、ナゴヤ球場での練習を終えると、ナゴヤドームを訪れて与田監督に引退を報告。その後、決断に至った思いをこう明かした。
 「中日投手陣の中で競争に勝つことができなかった。若い子が出てきているのは事実。自分の立ち位置を見ると、ちょっとしんどいのかなというのがあった。次へのステップのためにユニホームを脱ぐことに決めました」
 昨季1勝に終わり、勝負をかけた2020年シーズン。コロナ禍で調整が難しい中、開幕ローテをつかんだ。6月27日の広島戦(ナゴヤドーム)で今季初勝利。通算90勝目を挙げたが、結果を積み重ねられず、7月5日に2軍落ちした。
 2カ月ぶりの1軍となった9月13日のDeNA戦(横浜)では5回途中2失点。「楽しく投げることができた」と口にした。その後はウエスタン・リーグで登板を重ね、チームで唯一、規定投球回に到達。5勝3敗、防御率2・77と存在感を示したが、1軍の先発陣も結果を残しており、昇格はならなかった。
 2軍では若手が切磋琢磨(せっさたくま)する姿に刺激を受け、「強くなるだろうな」と話したこともあった。「体の状態は良いし、投げたい思いはあるけど、いつかはユニホームを脱がないといけない」。思いは引退に傾いていった。
 球団は来季も選手として契約するつもりだったが、本人の意思を尊重して了承。今後は球団を離れ、外から野球を勉強する見込みだが、将来的には中日のユニホームを着たいとの希望も持っている。
 精密機械と称された抜群の制球力で、3年目の2008年から5年連続2桁勝利。11年には最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠に輝き、球団初のリーグ連覇に貢献した。11月6日のヤクルト戦で最後の雄姿を見せ、15年間の現役生活に別れを告げる。
▼吉見一起(よしみ・かずき) 1984(昭和59)年9月19日生まれ、大阪府吹田市出身の36歳。182センチ、90キロ、右投げ右打ち。金光大阪高からトヨタ自動車を経て大学生・社会人ドラフト希望枠で2006年に中日入団。最多勝2度、最優秀防御率、最高勝率、ベストナインに各1度輝いた。通算222試合で90勝56敗、防御率2・94。今季推定年俸9000万円。
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