田中将大は年俸減で一転ヤンキース再契約も コロナ禍の大幅収入減がMLB移籍市場直撃…大物が続々FA
2020年10月31日 15時03分
大リーグ7年目のシーズンを終えて、FAとなった田中将大投手(31)が買い手市場必至となったストーブリーグの余波で年俸を下げてヤンキースに残留する可能性が出てきた。大リーグは、大物選手たちが来季の球団選択権を行使されず、FAとなるケースが続出している。30日にAP通信など複数の米メディアが報じた。多くの球団が大幅な収入源に苦しんでおり、契約を延長できない状況という。
レンジャーズはサイ・ヤング賞2度を誇る右腕コリー・クルバー(34)の来季年俸1400万ドル(約14億7000万円)を選択せず、解約金100万ドル(約1億500万円)の支払いを決定。カブスは通算193勝左腕ジョン・レスター(36)の2500万ドル(約26億2500万円)を破棄し、解約金は1000万ドル(約10億5000万円)。また、ホワイトソックスも通算424本塁打のエドウィン・エンカーナシオン一塁手(37)の1200万ドル(約12億6000万円)を行使しなかった。
他にも再契約を見送られた中には、今季両リーグ最多の16セーブを挙げたインディアンスの左腕ハンド、プロ16年間ヤンキース一筋だったガードナー外野手、レイズのワールドシリーズ進出を支えた主戦右腕モートンと正捕手ズニーノ、2011年MVPのブルワーズのブラウン外野手らがいる。
大リーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、通常は162試合のレギュラーシーズン開催が60試合に削減。さらに、ポストシーズン終盤まで無観客だったため、多くの球団が大幅な収入減に苦しんでいる。
ヤンキースでプレーした田中は総額1億5500万ドル(約162億7500万円)の7年契約を満了し、FA権を獲得したが、今オフのFAは過去に例がない買い手市場で選手側に逆風が吹いており、各球団の財布のひもは固いという。そのため、ヤンキースと年俸を下げて再契約する可能性もありそうだ。
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