本文へ移動

巨人・原監督「格別です」自身9度目優勝で9度宙を舞った コロナ禍で未曽有の危機も「選手は弱音を吐かずに…」

2020年10月31日 06時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
優勝会見を終え、ガッツポーズしてリーグ優勝を喜ぶ巨人の(左から)岡本、坂本、原監督、菅野、丸

優勝会見を終え、ガッツポーズしてリーグ優勝を喜ぶ巨人の(左から)岡本、坂本、原監督、菅野、丸

◇30日 巨人3ー3ヤクルト(東京ドーム)
 原監督が9度宙を舞った。自身9度目の優勝はリーグ連覇。コロナ禍でプロ野球も未曽有の危機を迎えた中で勝ち切った。「格別です。今年は特に道のりとして険しかった。選手たちは弱音を吐かずに揚々と楽しむかのように戦ってくれた」。
 何もかもがイレギュラーなシーズン。野球界として未知とのウィルスとどう向き合うべきか。今でこそ各球団が定期的にPCR検査が受けられるようになったが、ままならないころから率先して動いた。個人練習期間の5月8日。原監督は親交のある医師から抗体検査を勧められ、都内のクリニックでチームの誰よりも早く受検した。「不安で仕方ないのが一番。特にチーム内に関しては信頼を持って動く必要がある。そのためには非常に簡単にできるということだった」。結果は陰性。その足で球団事務所へ向かい、山口オーナーに「みんな今、おびえてます。やりましょう」と全員が受けられるよう直談判した。
 オーナーも二つ返事で了承。感染していれば治療に努め、そうでない者は自らを大切にしながら開幕に向け準備をする。「まずはコロナではないとなれば安心する。もし陽性ならPCR検査を受ければ良い。広がるのを早く防げる」。明確な方針が決まった瞬間だ。今も遠征に向かう際のキャリーバッグには検査キットを持参。「3つくらいはある。自分がというよりは誰かが『不安だな』と思ったらね。熱が出たり体調が悪くなるときはあるじゃん。そういうときはすぐやるわけよ」。自分さえ良ければ…は通用しない。周囲にも気を配りながらチーム一丸で戦った。
 いつ開幕するかわかない状況が続いた上での過密日程。最も重視したのはコンディションだ。交代後の選手は、たとえ試合中でも帰宅させることもあった。「ずっとボーッとしているよりは投げ終わったり、プレーが終わった人は明日に備える。明日のための準備」。慣例にとらわれない決断で安定した戦力を維持。「オレも早く帰っていいです、休んでくださいって言ってるくれる人いないかな」。そうおどけるのも豊富な経験がなせるタクトだった。
 その思いに選手も応えた。菅野が開幕13連勝を達成し、2年目戸郷もローテ死守。岡本は4番を守り、坂本、丸も調子を落とした時期もあったが、しっかりと存在感をみせた。松原、増田大ら若手も台頭。積極トレードで獲得した高梨、ウィーラーも戦力になった。
 「選手、コーチ、スタッフ、もう少し言うなら私もよく頑張りました。ジャイアンツの選手ももちろん12球団のプロ野球選手がこういう状況の中でコンディションをしっかりつくり、チーム愛をつくりながら戦ってきた。野球選手は誇りある人たちだと改めて敬意を表します」。巨人軍歴代最多勝利監督は、プロ野球ここにありを高らかに叫んだ。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ