世界的造園家の軌跡を本に 湖西の研究会が編集

2020年10月31日 05時00分 (10月31日 05時03分更新)
「中根金作の軌跡」をPRする吉元洋美会長=湖西市の老人福祉センターで

「中根金作の軌跡」をPRする吉元洋美会長=湖西市の老人福祉センターで

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 足立美術館(島根県安来市)や米国のボストン美術館の庭園などを設計した磐田市出身の世界的な造園家の中根金作(きんさく)さん(一九一七〜九五年)の自叙伝や、手掛けた公園などが多く残る湖西市新居町での事業などをまとめた本「造園家 中根金作の軌跡」が三十一日から発売される。 (桜井祐二)
 中根さんは、国内外で三百の庭園を手掛け、金閣、銀閣、二条城の庭園の修復なども担当した。浜松工業学校(現・浜松工業高)、東京高等造園学校(現・東京農大)を卒業している。工業学校の同級生が旧新居町にいたこともあり、町内で四十事業を手掛けた。足立美術館庭園は、米国の日本庭園専門誌によるランキングで十七年連続で日本一に選ばれている。
 本は二百十三ページ。中根さんが七十二歳の時に新聞で連載した自叙伝が約百ページを占め、幼少期の思い出から、庭園設計を手掛けた思いなどをつづっている。金閣の庭園修復など文化財保護に取り組んだ事業や、執筆した論文や随筆も年表形式で記した。
 新居町に関しては、中根さんが手掛けた新居文化公園や老人福祉センター中庭などを写真付きで解説。町制百周年の平成元年、中根さんが記念講演に訪れた時の発言も掲載されている。中根さんと一緒に公園の設計などに携わった人らが出席して昨年十一月に町内で開いた座談会記録も収めた。
 本を編集した湖西市新居・中根庭園を研究する会の吉元洋美会長(51)は「十分偉大なことをやっているのに、まだやり足りないと思っているのがすごい。人としての生き方に感動した。本として記録を残せて良かった。造園関係者でなくても、ぜひ読んでもらいたい」と呼び掛けている。
 価格は千七百六十円。書店で取り寄せるか、同会のホームページ(https://kosai−arai−nakanegarden.com/)から申し込みができる。

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