無人トラクター耕運実演  有人機との同時作業可能  

2020年10月30日 05時00分 (10月30日 09時55分更新)
タブレットによる無人トラクターの操作。有人機に乗った人が持てば、1人で2台同時に動かせる=いずれも小浜市宮川地区で

タブレットによる無人トラクターの操作。有人機に乗った人が持てば、1人で2台同時に動かせる=いずれも小浜市宮川地区で

  • タブレットによる無人トラクターの操作。有人機に乗った人が持てば、1人で2台同時に動かせる=いずれも小浜市宮川地区で
  • 無人トラクター(右)と有人機による共同耕運

 小浜 農業の効率化に期待

 小浜市宮川地区のほ場で二十九日、無人ロボットのトラクターと有人トラクターの同時作業による耕運の実演があった。農業法人「若狭の恵」や市などの行政機関、京都大、農機メーカーが共同で取り組むスマート農業の導入に向けた実証プログラムの一環。二台同時に動かすことで作業時間を約40%効率化できた実証結果も出ている。農業の担い手不足が問題になる中で、作業の効率化や省力化が期待される。
 無人トラクターはタブレット端末で操作し、有人トラクターの運転者が持てば一人で二台を動かせる。無人機は事前にほ場の四隅を回って広さなどのデータを入力すると、作業経路を自動で作成。スタート後は衛星利用測位システム(GPS)などで位置情報を確認しながら、ほ場を往復するように耕運する。前後の障害物を検知すると安全装置が働いて停止する。
 進む速さや耕す深さは、タブレットによる遠隔操作で調整できる。ただし外周は、土手や雑草を安全装置が障害物と認識してしまうため、有人機が耕運しなければならない。無人機による最初のほ場データ入力には有人の操作が必要。
 この日は地元農家らが見学する中、先行する無人機が残したスペースを有人機が追い掛けるように耕す形で同時に作業。時速四キロほどで進み、約百アールを小一時間で耕した。
 京都大大学院農学研究科フィールドロボティクス分野の飯田訓久(みちひさ)教授は「安全装置の精度が上がれば、オフィスのモニターで作業を監視し、無人機複数台を同時に動かすことも可能になる」と将来展望を語った。 (鈴村隆一)

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