大野を「星空世界遺産」に 産官学連携で光害対策 

2020年10月30日 12時04分 (10月30日 12時05分更新)
光害対策型防犯灯を手に、アジア初の星空保護区制度アーバン・ナイトスカイプレイス部門の認定に向け意気込む(左から)小山部長、石山市長、掛下学長=29日、大野市役所で

光害対策型防犯灯を手に、アジア初の星空保護区制度アーバン・ナイトスカイプレイス部門の認定に向け意気込む(左から)小山部長、石山市長、掛下学長=29日、大野市役所で

  • 光害対策型防犯灯を手に、アジア初の星空保護区制度アーバン・ナイトスカイプレイス部門の認定に向け意気込む(左から)小山部長、石山市長、掛下学長=29日、大野市役所で

 23年度認定目指す

 大野市は二十九日、福井工大と大手家電メーカー「パナソニック」と共同で、星空の世界遺産とされる国際ダークスカイ協会(IDA)の星空保護区制度で、アジア初のアーバン・ナイトスカイプレイス部門の認定を目指すと発表した。二〇二三年度の申請と認定を目指し、市の魅力を広く発信していく。 (山内道朗)
 大野市は〇四年と〇五年に環境省から夜空が暗く星がよく見えるとして「星空日本一」に認定されている。今回は〇五年に日本一となった南六呂師区で認定を目指す。
 星空保護区制度は六部門あり、大野市が目指す部門は一八年に新設され、近隣の明るい都市の影響を受けやすいが、暗い夜間環境保護の優れた取り組みをしている場所が対象。
 認定には夜空の明るさ調査をし、光害への普及啓発や屋外灯の光害対策などが必要。パナソニックが開発した防犯灯は道路と水平に設置し、直下を照らして上や横への光漏れがない構造で、IDAから日本初の「星空に優しい照明」の認定を受けている。
 十一月九日から南六呂師簡易郵便局付近の県道に三十二ワット型を一基設置。南六呂師区に多い二十ワット型も同社で開発中で、本年度内を目標に設置し、住民らに照度など安全面を確認してもらう。福井工大は、防犯灯入れ替えのリスト化や星空調査などを進める。市は地元や関係機関の調整、市施設での照度調整などで協力し、住民の意見を踏まえて二一、二二年度に街灯整備する方針。
 市役所で石山志保市長、福井工大の掛下知行学長、パナソニックのライフソリューションズ社中部電材営業部の小山貴之営業部長らが会見した。石山市長は「中部縦貫自動車道や北陸新幹線の延伸などこの十年間で大野市は変革の時期を迎える。新たなものをつくることは大変だが大野にあるものや埋もれている魅力をきちんとつくりこんで認めてもらうのが大事」と話した。認定や美しい星空を生かした地域振興に向けて、組織化も視野に入れて進める考えも示した。

 星空保護区制度 上方への光の漏れや不必要な照明による星の観測、人間の健康被害や生態系への影響などが指摘されている光害の影響がなく、暗く美しい夜を保護・保存するための取り組みをたたえる制度。6部門あり、国内では自然公園などが対象のダークスカイ・パーク部門で沖縄県の西表石垣国立公園が認定されている。岡山県井原市は合併前の旧美星町エリアを対象にダークスカイ・コミュニティ部門で申請中。


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