「祭り来年こそ」願い刻み 井波彫刻師 チェーンソーでアマビエ像

2020年10月30日 05時00分 (10月30日 10時22分更新)
チェーンソーでアマビエや仁王を彫った藤崎秀平さん(左)と音琴和彦さん=南砺市の道の駅井波で

チェーンソーでアマビエや仁王を彫った藤崎秀平さん(左)と音琴和彦さん=南砺市の道の駅井波で

  • チェーンソーでアマビエや仁王を彫った藤崎秀平さん(左)と音琴和彦さん=南砺市の道の駅井波で

富山 猪谷関所館に展示

 井波彫刻師の藤崎秀平さん(61)=南砺市=と音琴(ねごと)和彦さん(61)=砺波市=が27日、道の駅井波(南砺市北川)で、杉の丸太からチェーンソーを用いて、疫病退散に御利益があるとされる妖怪アマビエと仁王像を彫った。2体は近く富山市の猪谷関所館に展示される。 (松村裕子)
 井波彫刻協同組合(藤崎さんが理事長)のチェーンソーカービング俱楽部(音琴さんが会長)が、九月に関所館周辺である猪谷関所飛越ふれあい祭りの実行委員、水腰英文さん(75)=富山市猪谷=から注文を受けた。俱楽部のメンバーが毎年交代で祭りで仏像をチェーンソーで彫る実演をしていたが、祭りは新型コロナウイルスのため中止された。
 水腰さんは十三年前の祭り開始時の実行委員長で、江戸時代の僧で多数の木彫りの仏像を残した円空ゆかりの猪谷で仏像を残そうと発案。「祭りはなくても仏像は作りたい」と個人で実行委員会に寄贈することにした。
 像は高さ一・二メートル、直径約四十センチ。コロナ退散や厄よけの御利益を期待してアマビエと仁王を選び、ほぼ一日がかりで仕上げた。藤崎さんは「コロナが収まらないと祭りも開けない」とアマビエを彫り、音琴さんは「来年は祭りで彫れたらいい」と話した。
 過去の祭りで作った二十五体は関所館や周辺に展示しており、水腰さんは「アマビエ像は見たことがないので楽しみ。増え始めた観光客にも見てほしい」と期待している。

関連キーワード

PR情報