高齢者の運転能力 可視化 公立小松大 検証実験スタート

2020年10月30日 05時00分 (10月30日 10時08分更新)
シミュレーターを使った高齢ドライバーの運転能力を検証する実験に取り組む梶原祐輔准教授(右)ら=小松市四丁町で

シミュレーターを使った高齢ドライバーの運転能力を検証する実験に取り組む梶原祐輔准教授(右)ら=小松市四丁町で

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梶原准教授「免許返納を支援するツールに」

 相次ぐ高齢ドライバーの交通事故を減らそうと、小松市の公立小松大は、七十五歳以上の高齢者を対象にした模擬運転装置を使った検証実験を同市四丁町の粟津キャンパスで始めた。ドライバーの運転能力を可視化することで、免許返納を促すのが狙い。実験では事故が起こりやすい状況を意図的につくり出し、ドライバーの生体信号を計測した。 (長屋文太)
 被験者は、パソコン画面に映されるモニターを見ながらハンドル操作した。画面では子どもの飛び出しやバイクが迫ってくる場面が映し出され、そのたびに自ら運転する車と接触しないようハンドルを動かした。被験者の頭部には脳血流量や脈拍、手足には動きを感知するセンサーを取り付けた。十一月までに約十人に協力してもらう。
 感情推定の研究を専門とする小松大生産システム科学部の梶原祐輔准教授(35)が実験を進めている。事故発生時の高齢者の心理や身体状態を明らかにし、自らの運転対応力を知ってもらう。二年後までに、運転対応力を数値化する計画。梶原准教授は「免許返納を支援するツール(道具)を開発したい」と話す。
 実験に参加した市内の女性(81)は「免許を返すと、生活できなくなる。とっさの動作や判断力を知っておきたくて実験に参加した」と語る。被験者は市高齢者交通安全推進協議会の協力で募った。十一月までに、小松大は三十人に参加してもらう目標で、協力者を引き続き募っている。(問)粟津キャンパス0761(41)6700

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