伊那市の高遠中で新聞報道もとにコロナ差別考える

2020年10月29日 05時00分 (10月29日 15時28分更新)

新聞をもとに新型コロナウイルスが引き起こす差別感情について考える生徒たち=長野県伊那市高遠中で

 長野県伊那市高遠中学校で二十八日、新聞を学習に活用するNIEの授業があり、生徒たちは新聞報道をもとに新型コロナウイルス感染症が引き起こす差別感情について話し合った。
 三年生二十五人が参加。九月に県内初の新型コロナによる死者が出た際に遺族側の強い意向で故人の詳細が明らかにされなかったことや、飯田市で感染者が立ち寄ったという情報が原因で飲食店の閉店が起きた事例が載った新聞記事を読み、新型コロナによる身近な差別感情を考えた。
 遺族側が詳細の公表を望まなかったことに、多くの生徒は「家族がいやがらせを受けるなど迷惑がかかる可能性があるので理解できる」といった意見を出した。ある生徒は、四月に上伊那地域で初めて感染者が出た際に感染者をめぐるうわさ話を聞き、自分が差別を引き起こすきっかけをつくってしまう可能性について話した。
 吹越(ふっこし)晴さん(15)は「コロナが近くで起きると、本当かデマか分からない情報を信じてしまうかもしれない。情報を冷静に見極めることを大切にしたい」と話した。
(10月29日付 中日新聞朝刊南信版より)

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