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点訳ボランティア育て 県視覚障害者協 初心者向け講習会

2020年10月29日 05時00分 (10月29日 10時55分更新)
坂下芳恵さん(左)から点字の読み方を学ぶ参加者=金沢市芳斉の県視覚障害者情報文化センターで

坂下芳恵さん(左)から点字の読み方を学ぶ参加者=金沢市芳斉の県視覚障害者情報文化センターで

 視覚障害者が読めるよう活字を点字にする「点訳」の初心者向け講習会が二十八日、金沢市芳斉の県視覚障害者情報文化センターで始まった。県内に住む五人が参加し、点字の読み方を学んだ。
 講習会は点訳のボランティアを養成するため、県視覚障害者協会などが五十年ほど前から続けている。来年二月までに全十六回開かれ、点字の読み方や点字板を使った書き方の学習、パソコンでの点訳体験などをする。修了後は主に、同センターで書籍の点訳に携わる。点訳した本はセンターで貸し出している。
 全盲である同協会の米島芳文理事長が視覚障害者の現状について話した後、協会職員の坂下芳恵さん(56)が点字の五十音を解説。参加者は五十音一覧表を参考に、「せかい」「やまゆり」「こいぬ」といった単語を読んでいった。坂下さんは「点字の勉強を始めると、ファストフードの飲み物のふたなど身の回りにある点字に気付く。街中で探してみると面白いかも」と呼び掛けた。
 大学時代に視覚障害について学んでいた金沢市のパート向田(むこだ)鮎美さん(35)は、点字に興味があり参加。講習会で、出版された本のうち点訳されたのはごくわずかという話を聞き「受講を終えたら役に立ちたいという気持ちが芽生えた」と話した。(高橋雪花)

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