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墓参り、管理を代行 鯖江の明厳寺  宗派問わず 

2020年10月29日 05時00分 (10月29日 09時40分更新)
墓参りを代行する高田住職=鯖江市の明厳寺で

墓参りを代行する高田住職=鯖江市の明厳寺で

 資金の寄付呼び掛け

 鯖江市中戸口町の明厳寺が、遠方や高齢の家族らの代わりに墓の掃除や墓参りをするサービスを行っている。門徒からの要望がきっかけ。高田義紀住職(53)は「宗派を超え、大切な家族のお墓の管理をお手伝いできれば」と話している。
 五年前、門徒の男性から「体調を崩して墓の維持ができない」との相談があった。「墓参りに行きたくても行けない人がいると再認識した。困り事を解決する仕組みをつくりたい」(高田住職)と代行することを決めた。
 対象は県内に墓がある国内在住の人。▽墓参りの代行▽墓の管理の代行▽墓参りへの同行−などに応じ、作業前後の写真も送る。希望があれば、高田住職が読経する。
 七月から取り組みを始め、九月には一般社団法人「墓もり和尚」を設立。宗派は問わず掃除や草刈りなどはお年寄りや障害のある人に依頼して社会参加につなげてもらう。
 今年はコロナウイルスの影響で帰省したくてもできない場合もあり、すでに県内外の六人と年間管理契約を結んでいる。鯖江市に墓がある女性=茨城県在住=もお盆や彼岸などに利用。「なかなか墓の管理ができず、ずっと胸に引っ掛かっていた。お寺が行っているので、安心して任せられる」と感謝する。
 高田住職によると、長年放置されて荒れたままになっている墓が、県内にも数多くあり、「先祖がいるから今の自分がいる。墓を大事にすることは、先祖を大切にすること」と訴える。料金(税別)は墓の掃除と墓参りで八千円。住職による読経は一万円。年間契約のコースなどもある。
 三十日までクラウドファンディングサイト「レディフォー」で、サービスの周知や代行の様子を利用者に配信するためのVR(仮想現実)関連機材購入などへの寄付を呼び掛けている。(問)明厳寺=0778(52)6368 (山口育江)

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