「FWを追い越してでも取りに行く」駒大・薬真寺孝弥は点を取れるボランチ 好調チームを引っ張る

2020年10月28日 22時10分

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駒大の薬真寺孝弥(JUFA/Reiko Iijima)

駒大の薬真寺孝弥(JUFA/Reiko Iijima)

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◇関東大学サッカー「旬の男たち」
 第94回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)でこのところ目立つのが駒大の好調ぶりだ。直近の6試合で5勝を挙げて勝ち点を稼ぎ、3位につける。
 ボランチの薬真寺孝弥主将(4年・長崎総合科学大付)がチームを上昇気流に乗せた。昨季まではゲームの組み立て役だったが、今季はゴールを量産。過去3年間のリーグ戦で通算7得点だった男が「点を取れるボランチ」へと変貌を遂げた。現在14試合で10ゴールをマークし、得点ランキングで単独トップに立つ。秋田浩一監督の一言で意識が変わり、それがゴールを重ねるプレースタイルへとつながった。
 「(現在の)新チームになったときに『点を取れないボランチは怖くない』と言われました」
 それは当時の薬真寺は怖いボランチではないことを意味し、怖いボランチになれという逆説的な注文でもあった。
 「悔しかったので、自分で点を取ろうと思いました」
 主将に就任したことによって「チームが勝てなかったら、それは自分の責任」と考えるに至り「自分がやらなければいけないという気持ちが強くなりました」。そこに指揮官の注文が加わり、エースの心にさらに大きな火がついた。
 「去年までの自分のプレーは『守備をしてパスを出せばいいや』みたいな感じでした。点を取る欲がそんなになかったと思います。でも、今は(パスした後に)自分も前に走って、FWの選手を追い越してでもゴールを取りにいくようにしています」
 クールにボールをさばいていたボランチの中に自ら得点する意欲が芽生え、相手ゴールに襲いかかる迫力が増した。開幕3戦目で今季初得点。そこからコンスタントにゴールを記録している。
 「監督にほめられることが増えました。(現時点での)10点には自分でもビックリですけど、チャンスでちゃんと決めれば、得点王になれると思います。ボランチで得点王になったら、格好いいですよね」
 駒大勢の得点王は2002年を最後に誕生していない。現駒大コーチの深井正樹(元鹿島など)と元日本代表の巻誠一郎(元千葉など)が同点で輝いて以来となる栄冠を目指し、背番号10がギアを上げていく。

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