胴上げもビールかけも自粛…異例連続のシーズンも球界全体の“勝利”にソフトバンク工藤監督は感謝の言葉

2020年10月28日 06時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
ビールかけも自粛…くす玉をわり祝勝会するソフトバンクナイン

ビールかけも自粛…くす玉をわり祝勝会するソフトバンクナイン

  • ビールかけも自粛…くす玉をわり祝勝会するソフトバンクナイン
◇27日 ソフトバンク5―1ロッテ(ペイペイドーム)
 いつも見る光景が、そこにはなかった。胴上げも、ビールかけも自粛。新型コロナ禍で3カ月遅れで始まった異例のシーズンは、“クライマックスシーン”でも異例の連続だった。
 ソフトバンクが12連勝の猛スパートで3年ぶりのリーグ優勝。4点リードの9回を守護神の森が締めると、ベンチから首脳陣や控え選手らが飛び出す。ただ、工藤監督の体が宙に舞うことはなかった。歓喜の表現は、マウンド付近で大きな輪をつくっての万歳三唱。新型コロナ対策でおなじみとなった肘タッチが交わされ、祝勝会はくす玉、クラッカーで喜びを分かち合った。
 一時は開幕も危ぶまれる状況だった。試合数は144試合から120試合に縮小され、パ・リーグは開幕からしばらく、同一カード6連戦が続いた。球界の感染者もゼロではない。それでも、ペナントレースの「勝者」が決定するまで、シーズンを続けることができた。工藤監督は勝利インタビューで「多くの方が何とか開幕させようと、NPB、球団、関係者のみなさまに一生懸命、ご尽力していただいた」と球界全体の“勝利”を強調。その上で、「医療従事者の方々の献身的な行いがなければ、開幕できなかったかもしれない」と感謝を言葉にした。
 悲しい出来事もあった。3軍コンディショニング担当の川村隆史さんが9月15日に急死。チームは一丸となって、恩返しとなるペナントフラッグ獲得を誓った。新型コロナ禍の苦しみと大切な人との突然の別れ。1万9988人の観客とともに分かち合った静かな歓喜には、格別の感慨が詰まっていた。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ