肘や肩を強化するにはどうすればいい?
2020年4月25日 02時00分
【質問】中学になって硬式野球をしています。今は肘が痛くて投げていませんが、肘や肩を強くするためにはどうすればいいですか。 (品川区 S・H君=中1)
【答え】学童の軟式から硬式になって一番多いけがは、肘や肩を痛めるケースです。発育中で抵抗力が強くない骨に負荷がかかりすぎるのが、おもな原因ですが、痛みがあるうちは完全に回復するまでボールを投げないようにしてください。肩や肘の強化にはいろいろな方法がありますが、中学生にはグラウンドや自宅で簡単にできるものを勧めます。
(1)キャッチボールと遠投。学童の軟球から硬球に変わったときは、まずボールの大きさと重さになれることが必要です。1カ月くらいは近い距離(20~30メートル)でゆっくり時間をかけてキャッチボールをしてください。それから少しずつ距離を延ばすのがいいでしょう。遠投が肩の強化にはいいのは知っていると思いますが、負荷がかかりすぎると痛みが出るので気をつけてください。
(2)チューブトレーニングは自宅でできます。痛めている肘や肩のリハビリと強化には適していると思います。肩の筋肉群の外側をアウターマッスル、内側をインナーマッスルと呼びますが、スローイングにはこの両方をバランスよく鍛えることが大切です。外側は腕立て伏せや日ごろの練習で鍛えることができますがインナーマッスルはチューブを使って鍛えます。スポーツ店で購入でき、詳しい説明書がついているので使ってみるのもいいでしょう。
(慶大野球部元監督)
【水、土曜日連載】
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