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<ユースク>2人乗り、入学前までOK 自転車「6歳の壁」11月から新ルール

2020年10月27日 05時00分 (10月27日 10時48分更新)
11月1日から新ルールがスタートし、自転車の乗り方の規定が一部緩和される=名古屋市瑞穂区で

11月1日から新ルールがスタートし、自転車の乗り方の規定が一部緩和される=名古屋市瑞穂区で

 自転車で二人乗りする際に乗せられる子どもの年齢について、愛知県公安委員会は五歳までしか認めていなかった従来のルールを変え、六歳の園児まで乗せられるようにする。これまで「六歳未満」だった規定を「小学校入学前まで」とする県道交法施行細則の改正を二十七日、県公報に掲載し、十一月一日から新ルールがスタートする。
 自転車の後部に幼児座席を設置し、二人乗りで幼稚園や保育園の送り迎えをする親は多いが、現行ルールでは、年長組の子どもが六歳の誕生日を迎えた途端、二人乗りは違反となり、「ルールが実情に合っていない」と指摘する声も上がっていた。
 愛知県では、自転車の二人乗り、三人乗りは原則禁止されている。幼児座席に子どもを乗せて運転できるのは十六歳以上で、幼児が「六歳未満」の場合のみ。違反すれば、二万円以下の罰金、または科料という規定もある。
 転機になったのは今年春。大分県が全国で初めて「六歳未満」から「小学校入学前まで」にルールを改正し、その後、長野、兵庫、福井など各県が同様のルール改正を行った。改正の要望を受けていた愛知県警も、他県の動きをにらみながら改正を模索していた。
 大分県の改正が決まった直後、製品安全協会(東京)は自転車用幼児座席の安全基準(SG基準)で、乗せられる対象について「六歳未満の幼児」から「小学校就学に達するまでの者」に改めた。
 協会によると、元々「六歳未満」の基準は自転車を安定して走行させる上で、乗せても問題のない体重におおむね収まる年齢として設定された。今回の改正で、使用期間が一年近く延びて体重が増える子もいるが、同協会の担当者は「ただちに幼児座席の使用に問題が出るとは考えていない」と説明している。

渋滞回避できる/安全性に不安

 自転車用幼児座席の年齢制限について「Your Scoop〜みんなの取材班(ユースク)」は十九日付朝刊で、五歳の長男を幼稚園に自転車で送り迎えしている名古屋市守山区のパート女性(42)の声を報じた。
 女性は今回の改正を知り「長男も『あと少ししか一緒に乗れないね』と寂しそうだった。通園時に渋滞が起きやすい場所なので、自転車を続けられるのはうれしい」と喜んだ。
 報道後の反響では「二十キロくらいある子どもを乗せて走るのはかなりバランスが取りづらい。乗せられないと不便な気持ちは分かるが、子どもの安全も考えたい」=愛知県岡崎市、主婦(44)=など、幼児を自転車に乗せること自体を不安視する意見もあった。
 消費者庁消費者安全課によると、幼児座席付き自転車では乗り降り時の転倒が多いといい、「二人乗せる時は後部から前部に、降ろす時は前部から後部の順に」などと注意点を挙げている。担当者は「ヘルメットやシートベルトも忘れずに着用してほしい」と話していた。

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