プロ野球ドラフト 中部地方ゆかりの選手

2020年10月26日 13時10分 (10月26日 23時19分更新)

<中日1位>高橋宏斗投手(中京大中京高) 「うれしい思いでいっぱい」

 中日ドラゴンズからドラフト1位で単独指名を受けた愛知・中京大中京高の高橋宏斗投手は記者会見で「自分にとって深い縁があると感じている。そういう球団に近づけるのはうれしい」と喜んだ。

中日に1位指名され、記者会見後に笑顔を見せる高橋宏斗投手=26日午後、名古屋市昭和区の中京大中京高で(今泉慶太撮影)

 指名の瞬間もほとんど表情は変えなかったが、「平常心を保ってその時を待つと決めていた。うれしい思いでいっぱいだった」と打ち明けた。プロ野球選手として、地元でプレーできることに「小さいころから多くの夢を与えてもらってきた。今度は自分が夢を与える番になって、しっかりと準備していきたい」と意気込んだ。
「おめでとう」喜び爆発 小学校時代のチーム仲間 尾張旭

 高橋投手の地元・尾張旭市では二十六日、小学校時代に所属していた野球チーム「三郷ファイターズ」のチームメートら約二十人がドラフト会議の中継を見守り、「おめでとう」と喜びを爆発させた。
 ともにプレーした瀬戸高校三年の中村正啓さん(18)は「やんちゃなところもあるけれど、試合中にミスをしても『大丈夫』と励ましてくれて本当に友達思いだった」と振り返った。当時監督だった中村巧さん(68)は「すごくうれしい。中日ファンなので期待しています。みんなに愛される選手になってほしい」と話した。
 高橋投手の母尚美さん(53)は取材に「まさかプロになるとは思ってもなかった。みなさんの支えがあったからこそ。テレビで見たら納得したいい表情をしていた。今日が新たなスタートとして自覚して取り組んでいってほしい」としみじみと話した。

<中日2位>森博人投手(日体大) 豊川高校時代恩師「成長見せて」

 森投手の母校・豊川高校硬式野球部時代の恩師、今井陽一監督は「数字で測られる厳しいプロの世界だが、成長ぶりを地元で見せてほしい」と活躍に期待を寄せた。
 今井さんは、日体大進学後も森投手から連絡をもらうことがあり「『とにかく練習が楽しくてしょうがない』と話していました」と振り返る。大学で苦しい練習をこなしてきた森投手の印象を「人として成長を感じた」。プロ入り後は「自分に負けないように歩んでいってほしい」と話した。

<中日3位>土田龍空選手(近江高) 「すなおにうれしい」

 二十六日のプロ野球ドラフト会議で、中日から三位で指名された近江高校の遊撃手、土田龍空選手(17)=米原市出身=は幼少時からの「プロ選手になる」という夢をかなえた。「走攻守に自信があるので売りにしたい」と活躍を誓い、チームの仲間や家族らから祝福と熱い期待を受けた。(磯貝元、稲垣遥謹、石曽根和花)
 土田選手は彦根市の近江高校の別室で、スマートフォンでドラフトの模様を確認。自身が中日から三位で指名されると、安堵(あんど)の表情を浮かべ、会見場に入場した。
 指名について「すなおにうれしい。ほっとしたという気持ち」と喜びを表現。多賀章仁監督は、幼い頃からプロを目指していた土田選手に「小学生に夢を与えられるような選手になってほしい」と期待を込めた。
 夏の県大会では、主将としてチームを優勝に導いた。マネジャーの柴田七菜さん(16)は「野球になると雰囲気が変わる。プレーだけではなく率先して後輩を指導していた」と評した。
 小学校時代の少年野球チームと、中学時代のクラブチームで一緒にプレーしていた米原市の吉川心(しん)さん(18)は、土田選手の自宅まで花を届けに来た。「小学生の時から『プロになりたい』と言っていて、それがかなったのがかっこいい」と喜んだ。小学生の時は土田選手は捕手で、投手だった吉川さんとバッテリーを組んでいたといい、「当時から(能力が)ずばぬけていた」と振り返った。
 会見場には両親と姉、祖父母が訪れ、様子を見守った。父親の孝則さん(44)によると、土田選手は五歳の頃に将来の夢を「プロ野球選手」と話していたそう。「親元を離れるのはさみしいが、夢がかなうことに勝ることはない」と感慨深そうに語った。
 龍空という名前の縁もあってか、ドラゴンズによる指名となった土田選手。孝則さんは「龍のように空にはばたいて昇ってほしい」と話し、土田選手は「活躍して同じ名前が増えたら」と笑った。
 「遊びもゲームもすべて野球だった」。成長を見守ってきた母吏佐さん(45)は振り返る。小さい頃から体を動かすのがとにかく大好き。野球を始めてからは、どっぷりと野球漬けの毎日で、休みの日に家族旅行で行きたい所を聞くと、「甲子園で野球が見たい」と答えるほどだった。
 プロ野球選手の道を歩み始める息子に、こう声を掛ける。「けがをせず、小さい子どもたちにも憧れられるような選手になってね」
 大学生の姉朱香さん(20)は「野球をやっていると別人のようにかっこよく見える。ゴールデングラブ賞やトリプルスリーなどの目標を有言実行できるような選手になって」と応援した。

中日から3位で指名され、チームメートの前で笑顔の土田選手=彦根市の近江高で

<中日4位>福島章太(倉敷工高) 体格も将来性も豊かな左腕

 岡山・倉敷工高から4位指名された左腕の福島は「こんなに早い順位で呼ばれると思わず、頭が真っ白になった。ようやくスタートラインに立てた」とプロ入りの感慨を込めた。
 176センチ、88キロのがっしりとした体格。甲子園には縁がなく県大会ベスト8が最高だったが、力強い直球はスカウトの目に留まった。同じ左利きの菊池雄星や大野雄大を目標に「どんな打者にも向かっていくのが自分のスタイル」と力強い。
 本格的に投手の練習を始めたのは高校から。2年秋に手術した左肘はコロナ禍の自粛期間で癒え、今夏に自己最速の147キロを記録した。成長の余地を自身も感じている。「卒業までに150キロを出したい。やるからには開幕1軍を目指す」と貪欲に語った。

<中日5位>加藤翼投手(帝京大可児高) 「プロで活躍し恩返し」

 中日から五位で指名された加藤投手は、帝京大可児高で開いた会見で「地元の皆さんに覚えてもらえるよう、記憶に残る選手になりたい」と意気込んだ。
 小さいころから何度もナゴヤドームに足を運んで中日の試合を見てきたといい、ドラゴンズファンを公言する。「ドラフト前から、ずっと中日に入りたいと思っていた。願いがかなって本当にうれしい」と目を赤くした。
 会見場で見守った父の通臣さん(48)、母の千代子さん(47)は「周りの人には感謝しかない。ファンに愛されるような選手に育ってほしい」と励ました。
 高校に入ってから、一気に力を伸ばした。栄えある同校初のドラフト指名選手となった加藤投手は「先生や友達、チームメートには高校三年間で何度も助けてもらった。自分がプロで活躍して恩返ししたい」と力を込める。岐阜の期待を背負い、竜で輝く日を目指す。 (森健人)

中日からドラフト5位指名を受け、父親通臣さん(左)、母親千代子さん(右)、元プロの田中祐貴コーチ(左から2人目)と記念写真を撮る帝京大可児の加藤翼=岐阜県可児市の同校で

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