蘭学者 演奏でしのぶ 藤舎秀志さん 横笛を披露

2020年10月26日 05時00分 (10月26日 10時48分更新)
横笛の演奏を披露する藤舎秀志さん=金沢市石引で

横笛の演奏を披露する藤舎秀志さん=金沢市石引で

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 蘭学者の吉田長淑(ちょうしゅく)(一七七九〜一八二四年)を顕彰する「オランダ祭り」が二十五日、長淑の墓がある金沢市石引の曹洞宗棟岳寺で営まれた。金沢中日文化センター講師を務める藤舎(とうしゃ)流横笛の藤舎秀志(しゅうし)さん(小松市)による演奏会で故人をしのんだ。
 祭りは県オランダ協会が主催する恒例行事。長淑は日本最初の西洋内科医として知られ、三十二歳で江戸在勤の加賀藩医となった。一八二四(文政七)年、十二代藩主前田斉広(なりなが)の治療に向かう道中に自らも病み、亡くなった。
 協会の会員ら二十人が参加し、墓前で顕彰祭を開催。藤舎さんの演奏会では、横笛の「能管」「しの笛」による静かで穏やかな調べに聞き入った。アンコールでは中島みゆきさんの「糸」が奏でられ、大きな拍手が送られた。
 協会は二〇〇〇年十一月に設立し、今年で二十周年。例年は在日オランダ人との交流行事なども開くが、新型コロナウイルスの影響で中止になった。新谷寿久会長は「今後もオランダの大使館や領事館と密に連絡を取り、オランダとのつながりを深めていきたい」と話した。(榊原大騎)

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