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ヤクルト・五十嵐、万感の引退セレモニー 「温かい声援をありがとう」右翼フェンスによじ登り燕党に直接感謝伝えた

2020年10月25日 23時16分

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引退セレモニーで右翼フェンスに登り、ファンに手を振るヤクルト・五十嵐

引退セレモニーで右翼フェンスに登り、ファンに手を振るヤクルト・五十嵐

◇25日 ヤクルト1―5中日(神宮)
 今季限りで引退するヤクルトの五十嵐亮太投手(41)が、現役最後の登板後に行われた引退セレモニーで、万感の思いを語った。
 「僕の思い出の詰まった神宮球場で、こうしてここに立てていることを幸せに思い、感謝の気持ちでいっぱいです。ファンのみなさん、これまで温かい声援をありがとうございました。みなさんの声援に背中を押され、勇気をもらい、助けられ、ここまでやってくることができました。選手のみんな、これまで、いいときもそうじゃないときも、ともに戦ってきたことを幸せに思います。どんなときも正面から向き合い、戦い、逃げることなく、やってきたことを誇りに思っています」
 バックスクリーンに映し出された現役生活23年の足跡を振り返ったVTR。五十嵐はその映像を慣れ親しんだ神宮球場のマウンドから感慨深げに見つめた。その後、高津監督と家族からねぎらいの花束を受け取った。
 周囲に支えられ、戦い続けた。家族には「両親、野球をやらせてくれてありがとう。丈夫な体に育ててくれてありがとう。おかげで今もビンビンに元気です。妻と子どもたち、わがままに野球をやらせてくれてありがとう。おかげでこんなに素晴らしい野球人生を送ることができました。父親らしいことはできなかったけど、君たち二人の記憶に残るために、それまで現役でいたいという願いが、かなえられました。野球に専念できたのも妻のおかげです。本当にありがとう」と感謝の思いを伝えた。
 胴上げでは5度、宙を舞った。最後は場内を一周。燕党が陣取る右翼スタンドでは、よじ登ったフェンス上で左手を突き立て、感謝の思いを伝えた。
 「僕は20年間以上、中継ぎとしてやってきました。その間、一度も満足することなく、向上心を持ち続けてやってきました。それはヤクルトスワローズの先輩たちの姿を見て学んできたことです。最後に僕からお願いがあります。みなさん、お立ちいただいてもよろしいでしょうか。僕の願いに応えてくれるなら、今年一番の拍手を選手、そしてチームに送ってください。僕はこれからもスワローズファンのみなさんとともに戦い、喜びを分かち合える景色をずっと見ていたい。みなさん、これからも東京ヤクルトスワローズ、ともに戦っていってくれるでしょうか。ヤクルトスワローズを愛していってくれるでしょうか。これからもヤクルトスワローズをよろしくお願いします。23年間、本当にありがとうございました」
 現役生活にピリオドを打った日米通算906試合目。8回に4番手で登場するとファンの盛大な拍手に迎えられた。そんなラスト登板は、中日・シエラを初球に投げた真ん中高めの143キロで三ゴロに仕留め、わずか1球で締めくくった。涙はない。終始、さわやかな笑顔を振りまいた、プロ最後の一夜だった。

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