ブライトン王国詐欺事件(1)「信じる」構図 梶山佑(社会部)  

2020年10月25日 05時00分 (10月25日 05時01分更新) 会員限定
「王族の末裔」を自称した王見禎宏被告(左)=福井署で

「王族の末裔」を自称した王見禎宏被告(左)=福井署で

  • 「王族の末裔」を自称した王見禎宏被告(左)=福井署で
 古今東西、「必ずもうかる」と架空の投資話を持ち掛けて金をだまし取る詐欺は存在する。
 磁気商品の預託商法を展開したジャパンライフによる巨額詐欺事件では、全国の高齢者延べ一万人が年6%の配当が得られると信じて計二千億円を預けたとみられる。旧日本軍の秘密資金とされる「M資金」名目で何人もの資産家がだまされた詐欺事件も有名だ。今回の事件もその一種と言えるが、「だます側」も一連の物語を信じている点で、異様さは際立っている。

「王族の末裔」を自称 

 「私は王族の末裔(まつえい)。数十兆円相当の海外資産を回収して英国内にブライトン王国を建国しようとしている。資産回収のための支援金を出せば一・五倍にして返す」
 こんな突拍子もない投資話で二〇〇二年から十年以上にわたって資金を集め続けたのは、王族の末裔を自称する住居不定の王見禎宏(おうみさだひろ)被告(67)と、指示役の東京都文京区、五百旗頭(いおきべ)正男受刑者(71)。二人は女性二人から計六千百五十万円を詐取した容疑で一九年二月、福井県警に逮捕された。福井地裁は今年四月、五百旗頭受刑者に懲役五年の実刑判決を言い渡し、確定。王見被告は七月、懲役四年六月...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報

ニュースを問うの最新ニュース

記事一覧