【雨乃日珈琲店だより ソウル・弘大の街角から】(34) コロナ禍の休息 近郊の山登り 胸すく思い

2020年10月24日 05時00分 (10月24日 10時55分更新)
標高836メートルからソウルを見下ろす。向こうにある危なそうな小山にも登山客が=ソウル近郊の北漢山で

標高836メートルからソウルを見下ろす。向こうにある危なそうな小山にも登山客が=ソウル近郊の北漢山で

  • 標高836メートルからソウルを見下ろす。向こうにある危なそうな小山にも登山客が=ソウル近郊の北漢山で
  • 山遊(2020年)。山野をめぐり歩く。やまあそび
 ◇文・清水 博之 ◇書・池多亜沙子
 十月になり、韓国でのコロナ感染の勢いはやや弱まったので、ここぞとばかり休日を満喫している。
 ひとつは、近所のホテルに宿泊すること。ホテルとバカンスを足した「ホカンス」という言葉は流行語となって久しい。私たちのお気に入りは、日系ホテルのドーミーインだ。ビジネスホテルだが、日本式の快適な大浴場、日本と変わりない味の夜食ラーメンや朝食ビュッフェが楽しめる。私たちの他にも、いつもそれなりの数の韓国人客がいて、疑似日本旅行を満喫しているようだ。
 おまけに人気の韓国文学の日本語版や、日本にまつわる韓国語書籍も並ぶライブラリーがあって、ビールを飲みながら読書できるのがうれしい。部屋でNHKを見ながら、デリバリーしたチキンとビールの組み合わせ、いわゆるチメク(チキン+麦酒(メクチュ))を堪能するのも必須だ。
 もうひとつは、登山。最近は二、三十代の若者にも人気で、インスタグラムで検索すれば、化粧をばっちりきめた女性たちが山頂でポーズをとる不思議な写真が並ぶ。
 ソウル近郊の北漢山(プッカンサン)に、私たちも挑戦してみた。実は高校の時、登山部部長だった私。頂上まで片道二時間三十分ということで、ハイキングみたいなものかと油断し普段着で来たのだが、周りは立派な登山ウエアを身にまとった人ばかり。頂上近くは草木の生えない滑りやすい岩山で、手すりを握ってはうように進まねばならない。一歩間違えたら大けがするだろうハードな道のりに、老若男女が集まり渋滞ができていることに驚かされた。
 やっとのことで頂上に到着し、雄大な景色を眺めた時は、やはり胸がすく思いがした。登山には下山後のマッコリがつきものということで、ふもとに下りて豆腐の店に立ち寄り、昼からマッコリを飲んでさらにいい気持に。
 ここまで書いて、私たちのストレス解消法は、単に酒を飲むことなのではと思えてきた。コロナ禍が明けたら、真っ先に海外旅行に行きたい。そこで最高のビールをぐいっとやりたいのだ。 (しみず・ひろゆき=ライター、いけだ・あさこ=書家、金沢市出身)

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