【石川】1億1300万円 ニセ電話詐欺 金沢の80代被害 県内過去最高額

2020年10月24日 05時00分 (10月24日 10時11分更新)

 うその電話で高齢者から現金を詐取する「ニセ電話詐欺」で、石川県警は二十三日、金沢市内の八十代女性が約一億一千三百万円をだまし取られたと発表した。統計を取り始めた二〇〇四年以降、最も多い被害額。今年の被害総額は二億六千万円を突破し、昨年一年間の累計の四倍超に達した。
 県内のニセ電話詐欺は今年に入り、深刻さを増す。能登地方では六月に約五千九百万円、七月には約千五百万円が詐取されるなど被害が頻発。いずれも一人暮らしの高齢女性が標的で、誘い出す手口が酷似している。県警の担当者は「県内が狙われているのは事実」と指摘。関連性を調べるとともに警戒を強めている。
 県警によると、女性宅に三月、県警を名乗る男から連絡があった。男は「あなたの個人情報が漏れ、複数の会社に登録されている」と登録削除を指示。指定された会社に連絡したところ、会員番号を伝えられた。
 数日後、今度はボランティア団体を名乗る別の男から連絡が入り、先ほどの番号を聞かれた。女性が番号を伝えると、会社の男から再び連絡が入った。男は「ボランティア団体が不法行為をした。番号を教えたあなたに責任がある」と迫り、トラブル解決の名目で現金を要求。女性は三〜八月、指定された市内の駅に十一回も足を運び、現れた四十歳くらいの同じ男に現金を手渡したという。
 県警によると、女性は金融機関から預貯金を引き出し、最高で千数百万円を持参。残金が尽きるまで、男らの要求に応じたという。十月に入り、被害を届けた。これまで最多の被害額は一四年三月に発覚した約七千四百万円だった。

関連キーワード

PR情報

北陸発の最新ニュース

記事一覧