【石川】商店街 GoTo待望 近江町「大行燈」開催こぎつけ 美川「北前船」観光PRに力

2020年10月24日 05時00分 (10月24日 10時05分更新)
「千客万来」などメッセージが書かれて飾られたあんどん=23日、金沢市の近江町市場で

「千客万来」などメッセージが書かれて飾られたあんどん=23日、金沢市の近江町市場で

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手続き、資金に壁…断念の町も


 新型コロナウイルスに対応した政府の需要喚起策の一つ「Go To 商店街」の先行募集第一弾に石川県から近江町市場商店街振興組合(金沢市)と美川商工会(白山市)の二事業が採択された。他にも複数の商店街が連携して応募を検討する一方、中には手続きに戸惑い、断念した商店街もある。 (小坂亮太)
 「通知が来たときは本当にうれしかった」。近江町市場商店街振興組合の江口弘泰事務長(63)は声を弾ませる。秋の一大イベント「大行燈(おおあんどん)まつり」の開催に向けて応募、採択された。
 例年、マグロの解体ショーや特売でにぎわう風物詩。今年は多くの店が打撃を受け、例年通り負担金を求めるわけにいかず、規模縮小もよぎったが、国の事業が大きな助け舟になった。
 密集を避けるため期間を例年の倍に延ばし、二十九日〜十一月十日に設定。三店舗で五百円以上購入すると、品物や商品券が当たる抽選に参加できるスタンプラリーを目玉にした。
 一過性でなく、今後につなげる事業の趣旨に沿い、抽選の参加条件にアンケートを実施。現在実施する親子向けの体験会や講座への意見をもらい、若者を呼び込む参考にする考えで、江口事務長は「課題解決に向けた検証をしたい」と話す。
 美川商工会は地元事業者の意向をくみ、イベントではなく地域の魅力を伝える観光プロモーション制作の事業で採択を受けた。「コロナもあるので、一度にたくさん来てもらうより長期的な観光需要を取り込みたい」と担当者。日本遺産「北前船寄港地・船主集落」に認定されたことや食文化の特色を生かし、来年二月までに具体化する。
 Go To 商店街は二次、三次と順次進められ、十月末に始まる通常募集に向けて準備を進める動きもある。
 金沢市商店街連盟によると、市内中心部の商店街が合同で応募を検討。金沢21世紀美術館周辺の店が集まる広坂振興会は、九谷焼や漆器の組合と共に案を練る予定という。
 コロナの影響で恒例の「秋の大市」を中止した七尾市の一本杉通り振興会の橋本秀隆会長(50)は「コロナの中でもできることには挑戦したい」と意欲を示す。
 一方、金沢市の石引商店街振興組合は手続きを複雑に感じ、採択されても資金の立て替えが難しいことから応募を諦めた。「商店街の商品がいくら割引になるとか、全国一律で分かりやすくやってくれればありがたいのだが」と田矢誠一郎理事長(60)。市の支援事業によるプレミアム付き商品券を十一月に発売予定で「そちらに期待したい」と話した。

 Go To 商店街 消費者や生産者が地元の商店街の良さを再認識するきっかけとなるようなイベント、商材の開発などが対象。補助額の上限は1団体300万円。3団体以上が連携して申請する場合、上限は1400万円になる。予算は44億円。先行募集では事業終了後に実費に補助金が支払われるが、通常募集では事業開始前の概算払いが検討されている。


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