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コロナ中傷 AIで監視 県、ネット投稿を収集 来月から

2020年10月23日 05時00分 (10月23日 09時49分更新)

 新型コロナウイルス感染に伴う誹謗(ひぼう)中傷を防ごうと、県は十一月四日から、人工知能(AI)システムを使い、インターネット上の投稿を常時監視する。誤解や偏見に基づく嫌がらせなどの情報を、人の目よりも幅広く収集できる。県によると、こうした取り組みは全国初。(山本洋児)
 杉本達治知事が二十二日の定例会見で明らかにした。県は悪質な書き込みのウェブページ画像を保存し、被害者の求めに応じて提供。訴訟の資料として活用してもらう。県の担当者は「AIでの監視は人力より効果がある。けん制にもなる」と話す。
 想定では、最初に会員制交流サイト(SNS)や掲示板などの検索対象を決める。自動巡回プログラムが「福井」「コロナ」「陽性者」といったキーワードを基に、各サイト内で情報収集。AIが誹謗中傷に当たるかどうかを判定する。
 最終的には人の目でも判定結果を確認する。結果はAIシステムに学習させ、精度を高めていく。システムの管理・運営は、入札を経てIT企業に委託する。
 県内で感染が確認された三月以降、県は県人権センターの職員二人が相談に応じてきたが、ネット上の書き込みは監視していなかった。今後は書き込みの削除依頼に対しても支援する。
 県によると、県内の感染「第一波」では、退院後に聞き取った百四人のうち、二十四人(23・1%)が誹謗中傷を経験していた。具体的には「陽性だったことがSNSで拡散され、普通の生活ができない」などとの意見があった。
 杉本知事は会見で「悲しいことだが、誹謗中傷が絶えない。よく状況を聞きながらサポートする」と話した。

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