沼津市の小海港をウォッチング イトヒキアジにイナダ等、魚種多彩

2020年10月23日 05時00分

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 駿河湾は魅力いっぱいだ。水深があり養殖や蓄養イカダで使う餌に寄りつく小魚も多く、大型魚の集まる要因となっている。そんな環境の整った静岡県沼津市の小海港へ18日に出かけた。 (中日釣ペン・黒野善弘)

◆飛ばしサビキにマアジ マルソウダに45センチイナダ新堤

 雨後の風を心配したが駿河湾は思ったより静かだった。ところが、目的地の足保(あしぼ)港、木負(きしょう)堤防は超満員で入る余地がないほど。午前中に様子を見たが、時間が悪いのか小物ばかり。急きょ、足保港へ向かう途中にチェックしておいた釣り人の少なかった小海港へ向かった。
 ところが、旧堤は不調なのか、釣り人は2人のみ。釣果を聞いても首を横に振るだけ。新堤を見ると20人ほどが竿を出しており、逆L字型の曲がり角を目指す。外向きは青物やマダイ狙いでカゴ釣りがほとんど。そんな中、中ほど(図<1>)で飛ばしサビキで狙っていた女性に20センチのマアジがヒットした。
 釣ったのは埼玉県飯能市の高野恵さん(23)。サポートをしていたのは仲間の東京都北区の平野拓真さん(25)。「これで7匹くらいいるかな」と、バケツを見せてくれた高野さん。
 平野さんは「アジは泳がせで使っているから10匹は釣ってるよ」と補足説明する。実際、平野さんは泳がせで狙っていて40センチ級のマルソウダをヒットさせており、この時は根に潜られてしまい、出てくるのを待っているところだった。
 午後1時半、この隣にいた山梨県南アルプス市の佐塚さん(65)の竿が大きく曲がった。「横を見ていたらウキが消えていた」と笑いながら玉網に入れたのは45センチのイナダ(ブリの半成魚)。佐塚さんの仕掛けは羽根ウキを使い、竿5・4メートル、ハリス2・5号3メートル、グレ針6号。カゴは10号で前後で、タナはウキ下20メートル前後。マダイ狙いとほぼ同じで、マルソウダの場合はウキ下が10メートル前後となるようだ。
 角(図<2>)付近がにぎやかになったのは午後2時前。「ヒラメじゃないか」「いや違う、違う」の声が飛び交う。見に行くと、シルバーに輝くとても美しい平らな魚体が玉網に納まった。
 この魚は珍しいイトヒキアジの45センチで、釣ったのは山梨県中央市の石原伸一郎さん(40)。タナはウキ下20メートル。それにしても美しさと背ビレと胸ビレの長く伸びた糸状のヒレは印象的だった。
 しばらくして石原さんの横で青物を狙っていた千葉県船橋市の藤野強さん(52)が、47センチのイナダを上げた。これはすぐに「約束だから」と石原さんにプレゼント。藤野さんがここに案内した時に決めていたという。
 天気は晴れたり曇ったりの釣り日和。入り口となる沖へ延びる堤防は一段高く、上部は広い。ここの中央部(図<3>)でトリックサビキの竿を出していたのは、フィリピン人の夫婦。
 バケツを見せてもらうと、10〜15センチのメジナやカワハギが入っていた。まだ日本語がよく分からないようだが、奥さんがカワハギを手に「これおいしいよ」と、うれしそうに見せてくれた。
 小海港は例年なら旧港もにぎわっており、青物の季節のはず。新堤の先端内向き(図<4>)はクロダイの人気ポイント。同じ仕掛けに良型マダイが来ることもあり、油断できない。
◆木負農協バス停北にある小場所 水深あるので大物も楽しみ
<寄り道> 県道17号沿いにある木負農協バス停北にある小場所=写真。木負みかん園の看板があるので分かりやすい。
 小物なら足元でサビキでネンブツダイ、サッパ、タカベが狙え、中〜小物はカゴ釣りでマルソウダや40センチまでのマダイ、アジなどがターゲットとなる。
 水深が結構あるので意外な大物も潜んでいて楽しみだ。

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