本文へ移動

“才能発掘レース”となった『菊の日』の新馬戦…獣医師記者・若原はアルアインの全弟に注目!

2020年10月23日 06時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
09年の皐月賞を制したアンライバルド。その前年には、並み居るライバルを抑えて「伝説の新馬戦」を勝っていた

09年の皐月賞を制したアンライバルド。その前年には、並み居るライバルを抑えて「伝説の新馬戦」を勝っていた

◇獣医師記者・若原隆宏の「競馬は科学だ」
 菊花賞当日の京都には例年、芝中距離の新馬戦が組まれ、クラシックの有力候補が名を連ねる。中でも「伝説の新馬戦」と語り草になっているのが08年。芝1800メートルの勝ち馬は、翌年の皐月賞馬アンライバルドだった。3着ブエナビスタ、4着スリーロールスと後のG1馬が3頭激突した。2着も日本ダービー2着のリーチザクラウン。
 その翌年はローズキングダムが勝って2着はヴィクトワールピサ。07年以前は特に目立っていなかった番組だが、この2年に連続してのちの大物を輩出し、この1戦の注目度が飛躍的に上がった。以降も12年のエピファネイア、18年のワールドプレミアと、勝ち馬から翌年の菊花賞馬が2頭出ている。
 今年もここからかなりハイレベルな素質馬がデビューを迎える。アルアインの全弟シャフリヤールだ。7月、ゲート試験のために入厩していた函館で抜きんでた馬っぷりに出くわした。当時から常歩が非常にしなやかで「重賞の1つや2つ、当たり前に勝つ馬」とのメモをデータ整理ソフトに残した。ただ、柔らかい一方で、駆動力の源である背腰後部にはまだ厚みが出る余地が多分に残っていた。
 無事ゲート試験を合格して栗東に入ってきたのが9月中旬。乗り込みは順調だが、体つきは函館調整時から特段には変わっていない。馬場に出てくるとやはり走りは柔らかく、一級品のバネの持ち主なのは間違いない。陣営の感触はいかほどなのか。荻野助手に聞いた。「重賞級?かなりのところまで行けると思うよ。ただ、現状まだちょっと非力だからね」。見た目の判断と、陣営の見立てが一致した。心強い。
 問題は、馬券的にどう扱うか。京都の外回りの下り坂は、非力な馬に助けになる。気性的にも、コントロールが利きつつ、かなり前向きで初戦向きと言えるだろう。単勝で2倍台半ばも付くなら勝負に出ても良さそうだが、いかんせん血統でも人気する。ひとまず逆らわず◎に据えるが、一本かぶりに過ぎるなら馬券は見送って見るレースに。本当に勝ちきれば、来春まで一切逆らわないことにする。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ