“三度目の正直” 歓喜 白山手取川ジオパーク国内推薦

2020年10月22日 05時00分 (10月22日 10時53分更新)
国内推薦を受けて喜ぶ白山手取川ジオパーク推進協議会の職員ら=白山市役所で

国内推薦を受けて喜ぶ白山手取川ジオパーク推進協議会の職員ら=白山市役所で

  • 国内推薦を受けて喜ぶ白山手取川ジオパーク推進協議会の職員ら=白山市役所で
  • 白山山頂付近の「血の池」。冬に積もる大量の雪は水となって流れ、地域一帯に恵みをもたらす=白山市白峰で
  • 動植物など多様な化石が見つかった「桑島化石壁」=白山市桑島で

推進協職員「世界を目指したい」


 ユネスコ世界ジオパークの認定に挑む「切符」となる国内推薦を初めて取得した白山市の「白山手取川ジオパーク」。二十一日夕、市役所では白山手取川ジオパーク推進協議会の職員らが、“三度目の正直”となる国内推薦の発表に「喜びもひとしお」と笑顔をみせた。市はジオパークを観光や教育に絡め、地域の一体感を図る考え。早ければ二〇二二年春の世界認定が期待されており、課題である地質の国際的な価値の発信に取り組む。 (都沙羅)
 白山手取川ジオパークは市全域の水の流れを「旅」と捉え、大きく三つのエリアがある。白山の雪が解け水が生まれる「山と雪」、手取川の水が河岸を浸食する「川と峡谷」、手取川が運ぶ土砂がつくる「海と扇状地」だ。
 ユネスコが発行するパンフレットでは、世界ジオは「地質遺産の国際的価値」があり、「誰もがジオパークの自然を『見える化』できること」などを重視する。白山手取川には約一億三千万年前の地層「桑島化石壁(かべ)」など高い価値がある一方、「水の旅」との関連性が分かりにくく、住民や観光客には浸透が十分に進んでいない。これまで二度、国内推薦を却下された。
 協議会は一七年から、市観光連盟とともにジオパーク公認観光ガイドを養成。観光客に地質や水の価値を発信するほか、学校や道の駅とも連携して地域住民への普及に努めている。
 協議会は今年二月、慎重に準備を進めるとして挑戦を見送ると表明。ただ、三月に日本ジオパーク委員会から「十分に世界を目指せる」と太鼓判を押され、四月に推薦を申請した。八月に市内であった現地審査では、獅子吼(ししく)高原(同市八幡町)から眺める手取川の扇状地が注目され、審査員から「白山の水の循環は乾燥地帯の国から見ると、大きな価値がある」と高評価を受けていた。
 白山手取川ジオパークの今後の課題は、地質の価値を発信するとともに教育や地域経済の活性化にどう結び付けられるかだ。協議会代表幹事の山下浩雅観光文化スポーツ部長は「白山市の大きな目標である一体感を生むツールとして世界を目指したい」と話した。

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