【石川】侵入口付近 資材に紛れ13時間 加賀 商業施設にクマ 

2020年10月21日 05時00分 (10月21日 10時27分更新)
クマが潜み、駆除された場所=20日、石川県加賀市作見町で

クマが潜み、駆除された場所=20日、石川県加賀市作見町で

  • クマが潜み、駆除された場所=20日、石川県加賀市作見町で
  • 侵入口を指さす施設関係者

 JR北陸線加賀温泉駅前のショッピングセンター「アビオシティ加賀」に逃げ込んだクマが店内に約十三時間にわたってとどまり、その後駆除された騒動で、クマは侵入した搬入口近くで資材などに紛れて長時間潜んでいたことが、建物の管理会社や石川県加賀市への取材で分かった。管理会社は二十日、現場を報道陣に公開した。
 アビオシティは四階建て。一階は食品スーパーや専門店街の売り場と事務所や倉庫、通路など関係者専用のバックヤードがある。クマは十九日午前七時五十分ごろ、建物東側の搬入口から千五百平方メートルあるバックヤードに侵入した。
 市によると、クマは侵入当初、バックヤードを激しく走り回ったが、その後、居場所が分からなくなった。大聖寺署員らが防災センターや事務所で、店内に約六十台ある防犯カメラの映像や赤外線で動きに反応するセンサーで居場所を調べたが、確認できなかった。
 このため、クマはバックヤードにいるとみてドローンを投入。午後六時ごろからは県警機動隊員らが商品の移動に使う鉄かごなどで身を守りつつ、捜索範囲を狭めた。同七時五十分ごろに隊員がクマを発見。木箱や段ボールなどが置かれた壁の近くで、搬入口から約十五メートルだった。猟友会員二人が同九時十分ごろ、クマの眉間に一発ずつ発砲し、駆除した。市によると、クマは体長一三〇センチの雄のツキノワグマだった。
 管理会社の加賀コミュニティプラザの斉川健一業務部長によると、クマが売り場に入った形跡はなし。周りには段ボール入りの野菜などもあったが、荒らされた形跡やふんもなく、ほぼ動かなかったとみている。同社は搬入口のシャッターを小まめに閉める対策を取り、近く警備員を配置する。
 (小室亜希子、写真も)

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