【石川】能登の中核 揺らぐ七尾市 地価10年で2位→6位/新幹線効果も限定的

2020年10月21日 05時00分 (10月21日 10時22分更新)

 二十五日投開票の市長選が行われている石川県七尾市は能登の中核都市。だが商業地の基準地価は下落に歯止めがかからず、その地位は揺らいでいる。北陸新幹線金沢開業の効果も限定的で、人口減少による過疎、高齢化も顕著だ。複合商業施設パトリア運営会社の破産があったJR七尾駅前や、県内を代表する和倉温泉などの活性化に向け、リーダーの手腕が問われている。 (中川紘希)
 二〇一〇〜二〇年で、県内全十一市の商業地の最高額を比べると、七尾は二位から下がり続け、一九年は金沢、野々市、小松、白山、加賀に次ぐ六位に。かほく市以北では七尾が一番高いが、十年間の下落幅は最も大きく、能登の他市と差は縮まっている。
 県宅地建物取引業協会の新谷健二会長は「人口減が進む能登の中で、七尾市はにぎわいを維持し地価も高かった。だが一五年の新幹線開業で、加賀との差が大きく開いた」と話す。七尾商工会議所の大林重治会頭は「新型コロナウイルスの影響で地方への注目が高まっており、地価だけが価値基準でない。能登の市町と連携し魅力を発信する必要がある」と語る。
 七尾市は高齢化も急速に進む。老年人口(六十五歳以上)割合は〇四年に中能登町より低かったが一九年に逆転。この間の増加幅は輪島市より大きかった。
 観光の要となる和倉温泉は、石川県内主要温泉地の宿泊者数で首位。だが、新幹線のアクセスが良い山代温泉(加賀市)が和倉に迫り、二三年に予定される新幹線福井延伸後も地位を維持できるか不透明だ。

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