「おかしい」誰でも言える空気 金曜デモ、来春で休止

2020年10月21日 05時00分 (10月21日 05時01分更新) 会員限定
2020年10月16日 首相官邸前で反原発を訴える人たち。足を止める通行人はほとんどいない=東京・永田町で

2020年10月16日 首相官邸前で反原発を訴える人たち。足を止める通行人はほとんどいない=東京・永田町で

  • 2020年10月16日 首相官邸前で反原発を訴える人たち。足を止める通行人はほとんどいない=東京・永田町で
  • 2016年3月11日 国会前で原発再稼働反対を訴える人たち。事故の節目には多くの人が集まった=東京・永田町で
  • 2015年8月23日 SEALDsの呼び掛けで、安保法案反対のデモ行進をする若者ら=東京都渋谷区で
 「さいかどーはんたいっ」「いますぐとめろ」。金曜夕、首相官邸前に声が響く。原発に反対する恒例の金曜デモ。中心になってきた首都圏反原発連合が、活動を来年3月末で休止すると発表した。最盛期に20万人(主催者発表)を超えた参加者も、今ではわずか。だが、原発は減少に転じ、さまざまな問題に声を上げる市民や著名人は増えた。金曜デモは社会に大きな影響を与えた。(木原育子、大野孝志)
 十六日午後六時半すぎ、官邸前。金曜夕を中心に行ってきた三百八十六回目のデモには約三十人が参加した。太鼓を鳴らしながら、参加者は四拍子のリズムを刻み、「海洋放出勝手に決めるな!」「原発ゼロをさっさと決めろ!」と声を上げた。足を止める通行人はほとんどいない。秋風の寒さに背中を丸めて足早に通り過ぎる。警備する警察官の方が多い。参加者の一人はつぶやいた。
 「やっぱり寂しいよね」
 金曜デモが始まった八年前は違った光景が広がっていた。原発事故から一年後の二〇一二年三月二十九日。関西電力大飯原発(福井県おおい町)を再稼働しようとする動きに抗議するため、約三百人が集まった。ツイッターなどで呼び掛けると、参加者は数千人単位で増えた。
 政...

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