働く一歩 自信注いで 砺波のカフェ 発達障害の若者たち 月2回店番 市民が理解する場にも

2020年10月21日 05時00分 (10月21日 05時03分更新)
お客から注文を受ける女性(中)=砺波市宮森のみやの森カフェで

お客から注文を受ける女性(中)=砺波市宮森のみやの森カフェで

  • お客から注文を受ける女性(中)=砺波市宮森のみやの森カフェで

 発達障害で進学や就職しづらい若者の居場所として、若者が店番をする若者カフェが毎月第二、四水曜に砺波市宮森の「みやの森カフェ」で開かれている。一般社団法人「Ponteとやま」が若者たちが働く体験を就職など次のステップへの足掛かりにし、市民が発達障害を理解する場となるよう運営している。 (松村裕子)
 「メニューです」。女性が客にメニューを差し出した。カウンターの中で男性がコーヒーを入れる。配膳など接客担当の射水市の女性(23)は「注文をきくのは楽しい。将来は会社勤めをしたいけど、カフェも続けたい」と話す。小矢部市の男性(19)は「自分のことが分かってきた」と、自らを見つめる機会にもなっているよう。
 カフェには砺波市など在住の五人ほどが携わる。カフェを開かない水曜は新メニューなどを話し合い、別の曜日には高齢者施設の清掃など働く実践もしている。
 若者カフェは六月から始めた。フリースクール講師だった加藤愛理(えり)子理事(65)が二〇一四年、自宅敷地に発達障害の小中高生や親らが気軽に相談に来られる場として「みやの森カフェ」を開設したが、就職や進学の時期を迎えても相談だけでは次のステップに進めないケースがあり、「自然に居場所を必要とする人が来て若者カフェになった」と言う。
 発達障害の人はコミュニケーションがとれなかったり、不器用で作業ができなかったりで就労が難しい。射水市の公認心理師水野薫理事長(56)は「広い意味での学びの場。失敗しても許してくれる仲間の存在は安心感になる。自分に自信を持ち、進路を考える余裕をもってほしい」と願う。
 カフェの営業は午後一〜四時。(問)みやの森カフェ0763(77)3733

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