犯罪に用心 カンガえルー いしかわ動物園の11頭 防犯アドバイザーに
2020年10月20日 05時00分 (10月20日 10時57分更新)
能美防犯協会と能美署は十八日、能美市のいしかわ動物園にいるオオカンガルー十一頭を「防犯アドバイザー」に任命した。これに合わせて同園は五月に生まれた赤ちゃんの一頭の名前を「ケイラ」にすると発表した。
協会などは二〇一三年から、同園のイヌワシやゾウなどの動物を防犯アドバイザーや防犯マスコットに任命し、啓発イベントのPRに協力してもらっている。県内では今年、特殊詐欺の被害が多発しており、県民が被害に遭わないよう「冷静になって考えるー(カンガルー)」ことを促そうとオオカンガルーのアドバイザー起用を決めた。
園内で任命式があり、能美署の高畠茂生署長が松島一富園長に任命状を手渡した。防犯意識を高める全国地域安全運動が二十日まで行われているのに合わせ、高畠署長は「犯罪に用心してほしい」と呼び掛けた。
赤ちゃんの命名式もあり、松島園長が名前の書かれたカードを来園者に披露した。ケイラはパトロール活動を意味する「警邏(けいら)」から取った名前で、職員が提案した。赤ちゃんは現時点で性別が不明だが、松島園長は「ケイラなら雄雌どちらにもふさわしい。これから園内で、防犯の広報活動に一役買ってほしい」と活躍に期待した。 (平井剛)
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