蓮如上人の教え 分かりやすく 勝山滞在の伝説記す書物   

2020年10月20日 05時00分 (10月20日 09時39分更新)
蓮如上人の伝説や教えを分かりやすくアレンジした冊子を手にする水上さん(中)と、助言した佐々木さん(左)、松井さん=勝山市野向町北野津又で

蓮如上人の伝説や教えを分かりやすくアレンジした冊子を手にする水上さん(中)と、助言した佐々木さん(左)、松井さん=勝山市野向町北野津又で

  • 蓮如上人の伝説や教えを分かりやすくアレンジした冊子を手にする水上さん(中)と、助言した佐々木さん(左)、松井さん=勝山市野向町北野津又で

 地元出身僧侶が冊子に

 浄土真宗中興の祖・蓮如上人が滞在したとされる勝山市野向町北野津又には、そこで生まれ語り継がれてきた伝説がある。三十年前にまとめられた住民口伝の伝説や蓮如上人の教えをより分かりやすく伝えようと、北野津又出身の僧侶、水上甚栄さん(61)=福井市=が独自にアレンジした冊子を作成した。「悩んでいる時のヒントになれば」と話している。 (平林靖博)
 十五世紀半ばの室町時代に、この地に滞在したとされる蓮如上人。その教えや伝説を住民たちが語り継ぎ、一九九〇(平成二)年には書物にまとめられた。水上さんは、参拝で訪れた人により分かりやすく、念仏に即して伝説を説明しようと思い立った。原本を生かしつつ内容を肉付けして口語調にし、朗読できるように試みた。
 例えば、恨みを持って池に身投げし竜蛇となった女性の一節。原本には「石に経文の一字を書き、池に投げ入れ、竜蛇を済度した」とあるが、これを「祈とう」ではなく、救いを請う竜蛇への「念仏による救い」であったことを明確にするため、竜蛇と蓮如上人の会話を加筆。教えに沿うよう「成仏の過程」をストーリーにした。
 蓮如上人の教えを受けた先祖が北野津又で寺を開いた同市内の佐々木蓮裕住職や、北野津又遺徳講会長の松井博文さんに意見を聞きながら加筆、アレンジし、「蓮如上人御旧跡縁起 令和のお味わい」と題して冊子にまとめた。
 今後、朗読CDの制作やインターネット上で公開することを目指している。水上さんは「解説の意味も込めて、原本の裏側まで紹介したい」と意気込む。

関連キーワード

PR情報

福井発の最新ニュース

記事一覧