江戸時代の「海辺改め」制度紹介 新居関所史料館

2020年10月20日 05時00分 (10月20日 05時02分更新)
村が関所に提出した証文などから、海辺改めの制度を解説している=湖西市の新居関所史料館で

村が関所に提出した証文などから、海辺改めの制度を解説している=湖西市の新居関所史料館で

  • 村が関所に提出した証文などから、海辺改めの制度を解説している=湖西市の新居関所史料館で
 江戸時代、ひそかに関所を越える「関所破り」が出ないよう、浜名湖沿岸の村々に協力を誓約させる制度「海辺(かいへん)改め」を紹介する企画展が、湖西市新居町の新居関所史料館で開かれている。十一月八日まで。 (鈴木太郎)

 旅人がひそかに湖を渡ったり山道を歩いて抜けたりすることがないよう、新居関所は湖周辺の五十四カ村を「海辺改め村」に指定した。関所の役人は関所奉行の交代時か前回の巡回から十年後に、関所改め村を巡回。各村から証文を提出させ、関所法度に背かないことなどを誓わせた。
 浜名湖北岸の気賀関所(浜松市北区)も周辺の村々を「要害村」に指定し、関所業務への協力を誓約させていた。
 企画展では古文書を中心に、史料館所蔵の二十四点を展示。村が関所に提出した証文や、役人が村の概要を書き上げた書類のほか、村が役人を接待した際の明細書もあり、役人の巡回が村の負担になっていたことがうかがえる。幕末には舞坂宿と新居宿を結んだ「今切の渡し」以外にも浜名湖の渡し船が複数見られるようになり、海辺改めの制度が形骸化していったことも説明している。
 入館料は大人四百円、小中学生百五十円。月曜休館(祝日の場合は開館)。

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