「代替肉」参入相次ぐ 背景に食糧危機/異業種も熱視線
2020年10月19日 05時00分 (10月19日 11時24分更新)
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大豆などの植物を原料とする「代替肉」の市場に参入する企業が増えている。背景には、世界的な人口増加による食糧不足への懸念や、地球温暖化の抑止に向けて環境負荷が小さい食品への注目が高まっていることがある。食品メーカー以外の企業が参入する動きもあり、今後はさらなる広がりが予想される。 (木村留美、中山梓、佐久間博康)
◇植物由来
喫茶店チェーンのコメダ(名古屋市)は今年七月、東京・東銀座に植物由来の原材料にこだわった新業態の店舗「KOMEDA is □(コメダイズ)」をオープンした。店舗名はメニューに使用する主原料のコメと大豆に由来。肉や魚を使用したメニューが一切ないのが特徴だ。
コメダが新業態の店舗を出店したのは「地球環境に配慮した取り組みは、今後当たり前になっていく分野」(杉野正貴執行役員)と考えているから。植物由来の食事に関心が強い外国人が多く集まる場所として、銀座を選んだ。
店を訪ねると、タッチパネルに示されたメニューはどれも、他のコメダの店舗にはないものばかり。一番人気というハンバーガーの「アボ照り」(千二百八十円)は、ボリュームたっぷり。米粉が入ったパンに具材は大豆からつくられた...
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