茂山さん親子、軽妙に 名張能楽祭、狂言「呼声」笑い包む

2020年10月19日 05時00分 (10月19日 05時01分更新) 会員限定
「呼声」で太郎冠者を演じる茂山宗彦さん(左)と主人を演じる七五三さん=名張市のadsホールで

「呼声」で太郎冠者を演じる茂山宗彦さん(左)と主人を演じる七五三さん=名張市のadsホールで

  • 「呼声」で太郎冠者を演じる茂山宗彦さん(左)と主人を演じる七五三さん=名張市のadsホールで
 能楽を大成した観阿弥ゆかりの名張市は十八日、「名張能楽祭」と題し、大蔵流狂言師茂山七五三(しめ)さん(73)、宗彦(もとひこ)さん(45)親子による狂言「呼声(よびこえ)」の無料公演を、同市松崎町のadsホールで開いた。
 「呼声」は、宗彦さん演じる太郎冠者が無断で仕事を休んだと知った雇い主の主人(七五三さん)が、別の従者である次郎冠者を連れて太郎冠者の自宅を訪ねる喜劇。居留守を見抜いた主人らが平家節や小唄節を駆使した呼び掛けでからかうと、太郎冠者が陽気に応えて留守を告げる。軽妙なやりとりが続き、客席をたびたび笑いが包んだ。
 茂山さん親子は、観阿弥が初めて自分の芸能一座を立ち上げたとされる小波田地区で子どもたちに狂言を教えている。宗彦さんは「客席の反応が良く、狂言を見る文化が根付いているのを感じた」と話した。
 十二月十三日まで市や市民団体主催のイベントが続く名張市民文化祭の五十回目を祝う記念事業。新型コロナウイルス感染症予防のため、七百人収容のホールに入場制限が設けられたが、予定した五百席はほぼ満員だった。 (帯田祥尚)
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