浜松城「家康の城造り原点」 千田教授が講演

2020年10月19日 05時00分 (10月19日 05時03分更新)
浜松城の魅力を語る千田嘉博教授=浜松市中区のクリエート浜松で

浜松城の魅力を語る千田嘉博教授=浜松市中区のクリエート浜松で

  • 浜松城の魅力を語る千田嘉博教授=浜松市中区のクリエート浜松で
 浜松市博物館で開かれている特別展「浜松城〜築城から現代へ〜」(中日新聞東海本社後援)に合わせ、同市中区のクリエート浜松で十八日、奈良大の千田嘉博教授(城郭考古学)による講演会があった。展示中の史料を紹介しながら、来場した二百人に浜松城の魅力を語った。
 一五七〇年に徳川家康が築城し、歴代城主が江戸幕府の要職に就いたことから出世城と呼ばれる浜松城。千田教授は「家康独自の城造りの原点」と評価した。
 浜松城の特徴として、本丸より一段高い場所の詰丸に天守があったことを挙げた。戦いを重視した二段構えの構造で、信長の安土城や秀吉の大坂城に似た天下人の格式高い城とした。
 特別展の目玉の一つとなっている絵図「青山家御家中配列図」を紹介。升形が連続していたり、「馬出し」と呼ばれる門前の広場があることから、家康が武田信玄から城造りを学んだ可能性が高いと指摘した。
 千田教授は「徳川家によって城が軍事要塞(ようさい)から政庁機関と変わる中で、浜松城がその原点といえる。城の痕跡が分かる絵図や、これまでの発掘調査について特別展で楽しんでほしい」と述べた。
 特別展は来月二十九日まで。一般五百円、高校生二百円。中学生以下無料。 (中田弦)

関連キーワード

PR情報