輪界の“ワッキー”圧巻優勝!脇本雄太「余裕ありませんでした」と言いつつ“必勝パターン”先行逃げ切り

2020年10月18日 20時23分

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脇本雄太

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◇18日 「第29回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」(前橋競輪)
 圧巻の逃げで今年2回目のG1優勝だ!「第29回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」(G1)は18日、群馬県・前橋競輪の12Rで決勝戦が行われ、脇本雄太(31)=福井=が打鐘前からの先行で押し切りV。優勝賞金2940万円を獲得するとともに、通算5回目となるG1制覇を決めた。これで初優勝がかかる11月の競輪祭、そして年末のKEIRINグランプリ(12月30日・平塚)に向けて最高の弾みが付いた。
 打鐘で出切った時点で勝負ありだった。ライバル7人全員に警戒された脇本だったが、赤板ホーム8番手からの仕掛けで難なく叩くと、あとはいつもの先行態勢。室内無風の高速33バンク。「2周駆けなら持つ」と絶対的な自信を持つ男は、あまりにもあっさりと逃げ切ってみせた。
 「余裕はありませんでしたよ。でも新田さんの前に出られたところで行けると思った。こだわっている先行でG1優勝を達成できたのがうれしい」。単騎戦だった2日目のローズCこそレースの組み立て失敗で取りこぼしたが、最高レベルのレースでこれほど完璧な優勝を演じた者はかつていなかったと言っていい。
 これでG1は通算5勝目。ちょうど10年前の当地の親王牌でG1初出場初決勝進出を果たし、8年後のこの場所でG1初優勝。その間は自らが9着になっても犠牲の走りで近畿の先輩・市田佳寿浩(引退)や稲垣裕之にG1タイトルを前橋でもたらしてきた。「僕にとってゆかりのある競輪場なんです」と複雑な思いが詰まったドームバンク。ゴール後の派手なガッツポーズは自然に出たものだった。
 今後の目標は、GP初制覇。東京五輪の延期が知らされた時に12月30日の大一番にターゲットを設定し直した。「逃げ切り優勝でGPへ弾みがついた。五輪の延期で気持ちが落ち込んだ時もあったが、しっかり持ち直して来年の五輪にもつなげたい。そして次の競輪祭もしっかり走って競輪を世の中にアピールして盛り上げたい」
 ただ勝つだけじゃない。競輪を知らない人でもすぐに理解してもらえる先行逃げ切りで勝つ。輪界の“ワッキー”は業界の将来も引っ張っていく覚悟だ。

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