街と森を結ぶ銭湯に変身 松本中心街の「菊の湯」新経営者が継承

2020年10月18日 05時00分 (10月18日 05時00分更新) 会員限定
宮坂さん(左)から銭湯を継いだ菊地さん(右)と山本さん=松本市中央の「菊の湯」で

宮坂さん(左)から銭湯を継いだ菊地さん(右)と山本さん=松本市中央の「菊の湯」で

  • 宮坂さん(左)から銭湯を継いだ菊地さん(右)と山本さん=松本市中央の「菊の湯」で
  • 外観はそのままにリニューアルオープンした菊の湯=松本市中央の「菊の湯」で
 松本市中央のあがたの森通りで創業百年近い銭湯「菊の湯」が、向かいでブックカフェを運営する「栞日(しおりび)」に経営を引き継ぎ、改装を経て十五日にリニューアルオープンした。経営難から一時は廃業するつもりだったが、栞日代表の菊地徹さん(34)が「銭湯がある街の風景を守る」との強い思いで継承。「銭湯を使いこなしてきた人々の声を聞きながら、段階的に更新していきたい」と話す。 (竹内なぎ)
 「久しぶりに会えたね」。約二週間の改装期間が明けたオープン初日、大勢の常連客でにぎわった。五十年近く通っているという市内の調理師、酒井良忠さん(71)は「銭湯は親が子に公衆のマナーを教える場だった。憩いの場としても文化を残していってほしい」と、風呂上がりにさっぱりした顔で語った。
 菊の湯の起源は百年ほど前にさかのぼる。もともと材木屋を営み、店の廃材を使って職人らに風呂をたいたのが始まりで、次第に一般市民にも開放するようになったという。
 だが銭湯の利用客は、ピークだった昭和三十〜四十年代以降、家庭への風呂の普及などに伴い減少。当時は市内に四十軒以上あったというが、経営の厳しさや後継者不足などにより現在は九軒ま...

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