民間外交に注力 高峰譲吉の側面 別荘「松楓殿」の調度品展示 ふるさと偉人館、きょうから

2020年10月17日 05時00分 (10月17日 05時03分更新)
風神図と雷神図を紹介する増山仁さん=金沢市下本多町の金沢ふるさと偉人館で

風神図と雷神図を紹介する増山仁さん=金沢市下本多町の金沢ふるさと偉人館で

  • 風神図と雷神図を紹介する増山仁さん=金沢市下本多町の金沢ふるさと偉人館で

 北陸ゆかりの化学者高峰譲吉博士(一八五四〜一九二二年)が米国・ニューヨーク州に構えた別荘「松楓殿」の調度品を展示する企画展が十七日、金沢市下本多町の金沢ふるさと偉人館で始まる。十一月二十三日まで。
 松楓殿は米国セントルイス万博(一九〇四年)で日本のメインパビリオンとして建築されたが、万博後に高峰博士が譲り受けて移築した。高峰博士はニューヨークに出店していた古美術商・山中商会から調度品を調達し、日米親善の社交場として利用したとされる。
 会場では富山県高岡市教育委員会が収蔵する調度品三十六点などを展示。松と楓(かえで)が描かれた約一メートル四方の天井絵や、アールヌーボー(新芸術)を意識して作られたとされる椅子などが並ぶ。縦約二メートル、横一・二メートルの風神図と雷神図は、一見すると構図などが日本画のように見えるが、キャンバスに油絵の具で描かれている。
 同館の学芸員増山仁さん(62)は「工芸品として見ても面白いが、高峰の民間外交官としての側面も見てもらいたい」と話した。
 展示は東京国立近代美術館工芸館が金沢市に移転し、二十五日に開館するのを記念して、企画された。 (西浦梓司)

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