「希望職」求め首都圏へ 北陸3県 若年女性の就業意識 北経連が「転出理由」調査

2020年10月17日 05時00分 (10月17日 05時01分更新)

Uターン者「賃金、やりがい 理想と差」

 北陸三県の若年女性の首都圏流出が顕著な理由を探ろうと、北陸経済連合会は就業意識に関する調査結果をまとめた。北陸在住の勤務者に比べて首都圏勤務者は「やりたい仕事」で職場を選ぶ割合が高く、管理職への昇進に積極的だった。担当者は「北陸は製造業が多いこともあり、女性の企業に対するイメージで希望する職種がないと思われているかもしれない。女性も責任ある仕事に挑戦できるような地域にしていきたい」と話している。 (中平雄大)
 住民基本台帳に基づく二〇一九年の世代別の人口移動集計によると、北陸三県の転出超過数は二十代が六千四百一人と最多で、女性が三千五百人と男性を上回った。十代と三十代も女性の転出超が目立っている。
 調査は北陸出身の十八歳以上の女性を対象に八月に実施。ずっと北陸在住の勤務者▽進学や就職などによる北陸へのUターン勤務者▽首都圏勤務者・学生の三分類で計千五百十七人から回答を得た。
 現在の職場を選んだ理由は三分類とも「北陸(首都圏)で働きたかった」が一位で、「結婚・出産してもずっと働けそうだった」が二位だった。しかし三位は北陸勤務者(Uターン含む)が「知名度が高かった」、首都圏勤務者が「やりたい仕事だった」となった。管理職への打診があった場合に受けたいと思う人は、首都圏勤務者が35%、Uターン勤務者が29%で、ずっと北陸勤務者は22%にとどまった。
 首都圏勤務者に北陸に戻らなかった理由を聞くと「プライベートや仕事面で刺激を得られそう」が最多で、「地元は閉鎖的な感じがして嫌だった」も半数を超えた。北陸に戻る際に気になることは「希望の職種があるか」が最も多かった。
 調査では、Uターン勤務者が「男女平等の賃金」や「やりがいのある仕事」などの点で理想と現実のギャップを感じているほか、首都圏勤務者は「希望の職種」の点で必ずしも満足度が高くないことも示された。

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