木村翔 プロボクサー・元WBO世界フライ級王者

2020年10月16日 16時00分 (10月16日 16時00分更新) 会員限定

写真・隈崎稔樹

世界の頂夢見て雑草魂で挑んだ

 元世界ボクシング機構(WBO)フライ級王者の木村翔さん(31)は、十代でボクシング界に一度背を向けるも、再起して栄光をつかんだ。バイトで日銭を稼ぎ、借金もしながらジムに通った姿から「リアル・ロッキー」と呼ぶ声もある。そんな苦労人ボクサーは、人生とボクシングにおいて「決してエリートで育ってきていない」と語る。根底を支えているのは、踏まれても何度でも立ち上がる「雑草魂」だった。 (篠塚辰徳)
 -なぜボクシングを。
 けんかに強くなりたくて中学三年で始めました。当時はやんちゃだったので。地元の埼玉県熊谷市のボクシングジムに通いました。やっぱり初めのころはプロを目指す気持ちも多少はありましたけど、はっきりした目標ではなく、強くなりたい気持ちが大きかった。でも漠然とですが、どうせやるなら世界チャンピオンっていうのは当時から思っていました。
 -高校でやめた。
 練習がきついし、普通に遊ぶ時間もほしくて、高校一年でやめました。一年生でインターハイに出場したこともあって大学からのオファーもあったのですが、それも断っちゃいました。高校卒業後は屋根屋さんをやっているおやじの会社で...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報