恐竜→鳥 進化時 足の筋肉発達 楽に二足歩行 過程を解明  

2020年10月16日 05時00分 (10月16日 09時40分更新)
爬虫類や鳥類の足に関する論文を発表した服部助教=永平寺町の県立大で

爬虫類や鳥類の足に関する論文を発表した服部助教=永平寺町の県立大で

  • 爬虫類や鳥類の足に関する論文を発表した服部助教=永平寺町の県立大で

 県立大助教ら調査

 恐竜は鳥に進化する過程で足先の筋肉を発達させ、楽に二足歩行できるようになった−。県立大恐竜学研究所の服部創紀(そうき)助教(32)らの研究グループが、恐竜の近縁であるワニなど爬虫(はちゅう)類の足先と、恐竜の子孫の鳥類の足先の筋肉を調べ、明らかにした。 (籔下千晶)
 研究対象としたのは、足の甲やかかとを含む「足(そく)」の部分。服部助教は、鳥類のニワトリや爬虫類のカメ、ワニ、イグアナなどの足を解剖し、筋肉の形態や骨に見られる筋肉の付着痕を調査した。その結果、爬虫類が持つ二十九の筋肉のうち、十五の筋肉は鳥類にもあることが分かった。残り十四の筋肉は鳥類に進化する過程でなくなったり、周りの筋肉とくっついたりしたことを突き止めた。服部助教は「恐竜が鳥類になるまでの時代に、足は劇的に変化した」と話す。
 爬虫類の足は筋肉が詰まっていて重心が低く、歩きにくかった一方、鳥類は筋肉が細く、重心が高くなっていた。進化によって、少ないエネルギーで筋肉を動かすことができるようになったという。
 服部助教は二〇一三(平成二十五)年から恐竜の足の研究を始めた。一般的に恐竜の太ももなどの「脚」の研究は進んでおり、今回のような足の研究が進めば、恐竜の足全体の復元ができる可能性があるという。
 論文は九月二十四日、イギリス解剖学会が発行する科学雑誌「Journal of Anatomy」のウェブ版に公開された。服部助教は「恐竜がいつ二足歩行に特化したのかを研究してみたい。今生きている生物の筋肉の付着痕を調べたので、恐竜化石の付着痕も調べて、多くの恐竜の復元につなげたい」と話した。

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