CF(クラウド ファンディング)という売り方

2020年10月16日 05時00分 (10月16日 10時05分更新)
カジメイクが発売した「防水タウンロールパック」

カジメイクが発売した「防水タウンロールパック」

  • カジメイクが発売した「防水タウンロールパック」
  • スギヨがクラウドファンディングで注文を募った緑色のちくわ

◇「購入型」人気


「低費用で宣伝」「必要量だけ生産」


 インターネット上で資金を集める「クラウドファンディング(CF)」で、市場に出回る前に一足早く新商品を入手できる「購入型」が人気を集めている。新型コロナウイルスを機に新たな需要の開拓を狙う北陸の中小企業が、少ない資金で効果的にPRや市場調査ができる手段として活用するケースが目立ってきた。(中平雄大)

~防水品一般向けに展開~


 「小さな会社なので宣伝に多くの資金を使えないが、CFなら少額で大きな効果が見込める」。防水リュックサックの新商品をCFサイト「マチヤ」で先行発売した雨具メーカー・カジメイク(富山県高岡市)の担当者はメリットを強調する。
 新商品「防水タウンロールパック」は高い防水性を備え、二十リットルと大容量ながら重さは五百十グラムに抑えた。同社が初めてCFを利用したのは昨年。首の動きに合わせてフード部分が動く雨着「レインシェイカー」の発売時で千三百件以上の注文があったという。
 従来は主に作業現場向けの製品を手掛けてきたが、コロナ禍で自転車通勤・通学に切り替えた人もターゲットにしようと普段使いの商品の開発にも力を入れ始めた。マチヤはネットメディアや会員制交流サイト(SNS)との連携も多く、会社自体の認知度アップにも期待をかけている。

~客の声から緑色ちくわ~


 水産加工品メーカーのスギヨ(石川県七尾市)は九月、顧客の要望を踏まえて天然着色料を使った緑色のちくわの商品化を企画。大量生産に適した製造設備のため最低でも一万本の生産量が必要だったが、CFサイト「キャンプファイヤー」を通じて注文を募ったところ、開始から二週間足らずで目標の本数を達成した。
 顧客のニーズを事前に把握できるほか、必要な量だけを生産することでムダを省くことにもつながる。スギヨは従来の大量生産に加えて、顧客の要望に応じた商品を生産可能な最小限単位で販売するオンラインショップなどの販売方法を検討している。担当者は「コロナ禍で顧客の生活様式が変わる中で、新たなことに挑戦していきたい」と話している。

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