マスクに眼鏡で も曇らないス 鯖江の技術 生きたグッズ

2020年10月14日 05時00分 (10月14日 09時33分更新)
くもらナイス!を手にする増永さん(右)と身に着けPRする吉村さん

くもらナイス!を手にする増永さん(右)と身に着けPRする吉村さん

  • くもらナイス!を手にする増永さん(右)と身に着けPRする吉村さん
  • くもらナイス!を載せて走る鉄道模型。トンネルの中を走る時に紫外線を当てて、ビーズとチタンを接着=いずれも鯖江市北野町で

 鯖江市の地場産業の眼鏡づくりに携わる二人が、新型コロナウイルスの感染防止に欠かせないマスクの着用時に、眼鏡の曇りを防ぐグッズ「くもらナイス!」を開発した。二人は「眼鏡を掛ける人に快適に使ってもらいたい」「多くの人に着けてもらいたい」とPR。十四日からインターネットなどで販売する。 (鈴木啓太)
 開発したのは、鯖江市のメタルフレームの眼鏡メーカー社員で、眼鏡枠にも使われるチタンを使ったアート作品を手掛ける「MasunagArt(マスナガート)」の増永憲治さん(46)=福井市=と、溶かした金属で眼鏡の部品を接合するロウ付け職人の吉村宗範さん(58)=鯖江市。マスク着用が日常になる中、増永さんが眼鏡の曇りの悩みを周囲から耳にし、吉村さんに相談。同市北野町の吉村さんの作業場で開発を進めた。
 グッズはチタン製のU字形で、眼鏡の鼻パットの付け根の金属部品に取り付ける。先端のガラス製のビーズがマスクを押さえて顔との隙間をふさぎ、レンズの曇りとマスクのずれを防ぐ。
 ビーズとチタンの接着は紫外線(UV)を当てると固まる接着剤を使用。その際、活躍したのが吉村さんの趣味のジオラマ模型だ。鉄道模型の上に素材を載せて走らせ、UVが目に当たらないようにトンネル内でのみ当たるようにした。遊び心にあふれた作業にちなみ、「鉄道の日」の十月十四日に発売することにした。
 増永さんは「一人でも多くの人の快適な眼鏡ライフのために生かしてもらいたい」とアピール。吉村さんは「使ってもらえれば、少しでもイライラ感がなくなると思う」と活用を呼び掛けている。
 一個千九百八十円(税込み)で、インターネットの「北陸eもん」や「BASE(ベイス)」のほか、田中眼鏡(鯖江市神明町、福井市中央一)、吉村酒店(鯖江市北野町)で販売する。七日には増永さんが鯖江市役所を訪れ、医療関係者の役に立ててもらおうと、丹南病院に五十個を寄贈した。

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