無料挙式や悩み相談 県内各社

2020年10月14日 05時00分 (10月14日 05時01分更新)
佐鳴湖に面した鳥善の結婚式場。感染防止策を講じているが、式を延期するカップルはまだ多いという=浜松市中区で

佐鳴湖に面した鳥善の結婚式場。感染防止策を講じているが、式を延期するカップルはまだ多いという=浜松市中区で

  • 佐鳴湖に面した鳥善の結婚式場。感染防止策を講じているが、式を延期するカップルはまだ多いという=浜松市中区で
 新型コロナウイルスの感染拡大で結婚式の延期やキャンセルが相次ぐ中、式場を運営する県内各社が挙式の費用を抑えたり、カップルの悩みに応えたりするサービスに力を入れている。挙式の予約をつなぎ留めるとともに、晴れ舞台に立たせてあげたいという思いが込められている。 (木造康博)
 日本ブライダル文化振興協会(東京)の調査によると、予定した挙式を延期したりキャンセルしたりしたカップルの割合は六月に94・2%(推計)に達した。その後は回復基調だが、九月も約半数に上る見通し。
 佐鳴湖畔に式場を構える鳥善(浜松市中区)は、長野、奈良、福岡、鹿児島県のブライダル企業四社と共同で、挙式を無料で提供するサービスを始めた。他社で予約した挙式をコロナ禍でキャンセルしたり、式場が倒産して開けなくなったりしたカップルが対象で、式と打ち合わせ、衣装代が無料。三十万円を上限にキャンセル料も負担する。
 鳥善は施設の消毒や来客の検温、従業員のマスク着用などの感染防止策を講じているが、延期の動きはやまず七、八月の挙式は前年同期の半分にとどまった。担当者は「安心できない限り、開催を見送る気持ちはよく分かる。人生になくてはならない行事なので、できる限りの支援をしたい」と話す。
 県内や愛知、石川県で式場を展開する呉竹荘(同)は、来年九月までの延期料を無料にするほか、カップルが安心して式を迎えられるように「さなぎ時間」と銘打ったプロジェクトを始めた。当日の調理やメークを担当するスタッフが励ましの言葉を添えたメールを配信し、ウエディングプランナーが当日までの過ごし方を提案する動画をユーチューブで流している。
 同社によると、五月に予定していた式は全て延期か取りやめに。八月は前年の二割だった。担当者は「いつ感染が再拡大するか分からず不安を抱えるカップルは多いが、『諦めないで』と伝えたい」と語る。
 県内三会場を運営する出雲殿(同)は、延期料を挙式費用に充てることができるサービスを展開。「izumoden安心プロジェクト」と題した取り組みも進め、サイト上で不安を抱えるカップルの悩みにQ&A形式で答えている。
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