オープンダイアローグ 統合失調症 回復探る対話 琵琶湖病院(大津市) 

2020年10月13日 05時00分 (10月13日 13時38分更新) 会員限定
 統合失調症などの患者と対話を重ねて症状を和らげることを目指すフィンランド発祥の治療法「オープンダイアローグ」。琵琶湖病院(大津市)は二〇一七年から、「開かれた対話」と訳されるこの療法を基に、ケアミーティングを開いてきた。国内ではまだ珍しいが、入院期間の短縮や行動制限の緩和につながっており、投薬とは異なる治療の選択肢として注目されている。(芳賀美幸)

入院期間短縮など効果


ケアミーティングで、入院中の女性(手前)と話す村上さん(右から2人目)ら医療チームのメンバー=大津市の琵琶湖病院で


 「きょうは何をお話ししましょうか」。七月上旬、病院内の一室。医師の村上純一さん(43)と看護師の医療チーム四人が、統合失調症で入院中の四十代女性、その夫と車座になった。
 女性がしきりに口にしたのは、熱を出した息子のこと。夫に様子を尋ねては「一緒に暮らしたい」と涙を流した。その姿に、看護師が「『お金をためて息子にお菓子を買ってあげたい』と言っていた」と病棟での様子を参加者に告げた。
 女性は三年前に入院。昨年九月にケアミーティングに出るようになって以降、隔離室から一般病室に移り投薬の量も減った。この日出た「働きたい」という声を受け、村上さんが「プランを立ててもいいですか」と尋ねると、うなずいた。
 統合失調症は幻覚や妄想など...

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