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「総合的、俯瞰的」って? 学術会議6人任命拒否で政府連発

2020年10月13日 05時00分 (10月13日 05時00分更新)
「総合的、俯瞰的」という表現が盛り込まれた総合科学技術会議の文書「日本学術会議の在り方について」

「総合的、俯瞰的」という表現が盛り込まれた総合科学技術会議の文書「日本学術会議の在り方について」

  • 「総合的、俯瞰的」という表現が盛り込まれた総合科学技術会議の文書「日本学術会議の在り方について」
  • 菅首相=5日、首相官邸で
  • 加藤官房長官=6日、首相官邸で
  • 三ツ林内閣府副大臣=8日、国会で
 「総合的、俯瞰(ふかん)的な活動を確保する観点から判断した」。日本学術会議の新会員候補六人の任命を拒否する理由として菅義偉首相が挙げた、この言葉が波紋を広げている。抽象的で意味が分からないという世間の声をよそに、政府が国会でも記者会見でも連発し、具体的な説明を避けているのだ。そもそもいつごろから使われている言葉で、本来どんな意味なのか。 (石井紀代美、古川雅和)

97年ごろから使用 

 政府が「総合的、俯瞰的」と答弁する根拠にしているのは、政府の総合科学技術会議の下の調査会が二〇〇三年にまとめた報告書だ。当時日本学術会議の廃止論を唱える声が出ており、存続を認める条件として「総合的、俯瞰的な活動」が書き込まれた。
 それは具体的にどんな内容を指していたのか。学術会議の歴史をたどると、もう少し前、橋本龍太郎内閣で省庁再編が議論された一九九七年ごろから、「総合的、俯瞰的な活動」という言葉が使われていた。
 証言するのは、当時学術会議の会長を務め、国会でも参考人として意見を述べた吉川弘之・東京大名誉教授だ。九七年の会長就任後間もなく、学術会議の月刊誌への寄稿で「俯瞰的」という言葉を強調したという。
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