三島由紀夫賞と山本周五郎賞、受賞者の第一声

2020年10月12日 16時00分 (10月12日 16時00分更新) 会員限定
宇佐見りんさん

宇佐見りんさん

  • 宇佐見りんさん
  • 早見和真さん
 第33回三島由紀夫賞と山本周五郎賞(新潮文芸振興会主催)は、宇佐見りんさん(21)の『かか』(河出書房新社)と、早見和真(かずまさ)さん(43)の『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮社)にそれぞれ決まった。ともに大絶賛を浴びた選考の理由と受賞者の第一声を紹介する。(樋口薫)
 『かか』は、昨年の文芸賞を受賞したデビュー作。浪人生の「うーちゃん」と心を病んだ母親「かか」との葛藤を、作中で「かか弁」と呼ばれる特徴的な語り口調でつづった。
 選考委員の高橋源一郎さんは「冗談で五作受賞という話も出るほど、素晴らしい作品がそろった」と説明。その中で『かか』は「滑らかな言葉の中に吃音(きつおん)が入ったような、読者を立ち止まらせ、考えさせる語りが高く評価された。奇跡のようによくできた作品。新人賞として出てきたのが信じられない」と絶賛した。
 現在大学二年で、史上最年少での三島賞受賞となった宇佐見さん。「デビュー作でこんなに大きい賞をいただけるとは」と戸惑った様子も見せつつ「これから書く上での勇気をもらえた。寒いところにいる人が手に取った時、ほんの少し温かさを感じさせるようなものを書いていきたい」と決意を述...

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