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[世界選手権]日本ショック…男子チームスプリントまさかの予選9位 ポイントランキング7位から転落 五輪出場枠もケイリン、スプリントの五輪2枠も獲得できず

2020年2月27日 09時54分

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9位に終わったチームスプリントを振り返る深谷知広

9位に終わったチームスプリントを振り返る深谷知広

  • 9位に終わったチームスプリントを振り返る深谷知広
  • チームスプリント決勝でオランダの優勝と世界新を伝える場内ビジョン
  • 世界新のタイムでチームスプリントを制したオランダチーム
【ベルリン八手亦和人】自転車トラック競技の世界選手権が26日に開幕した。東京五輪の出場枠の鍵を握る男子チームスプリント(TS)は予選タイム43秒416で9位敗退。五輪ポイントランキングは9位に転落し、TSの出場枠とケイリン、スプリントの各2枠権利も失った。優勝したのは世界新のタイムを一回戦(41秒275)、決勝(41秒225)で連発したオランダで世界選3連覇。また、男子団体追い抜きの日本は日本新となる3分52秒956をマークしたものの9位で予選敗退した。
 完敗だった。今季のW杯で金メダルを2度獲得した日本のTSだったが、42秒台をマークできる実力からはほど遠い43秒416で予選9位。ボーダーの8位にあと一歩届かず、1戦したのみで終戦となった。「悪いタイムで残念。この失敗の責任は私が負う。選手に対しての期待も信頼も変わらない」とヘッドコーチのブノワ。指揮官として落ち込む姿は見せなかったが、強気の言葉がかえって衝撃の大きさを物語った。
 敗因はスタートが乱れたことにより、1周目で第2走の新田祐大が第1走の雨谷一樹との車間を開けてしまったことにあるだろう。雨谷の1周目のタイム17秒757も期待された数字ではない。結局のところW杯なら多少の失敗が許されるが、強豪国がベストの状態でそろう世界選では力や技術が足りていなかったということだ。
 「誰が悪いというわけではない。五輪直前の世界選だからどの国もタイムを出してくるのは分かっていたこと」と雨谷。深谷知広も「チーム種目だから全員の走りが合わないと力は出し切れない。他国のタイムは自分たちが出せないものではないのに、そこに向けて仕上げられなかったのは自分たちの失敗です」と潔く負けを認めた。
 敗戦ショックは一回戦の結果によってさらに大きくなった。世界選までは7位だった日本のTSの五輪ポイント。8位以内ならTSはもちろんケイリン、スプリントでも2枠ずつ五輪出場枠が与えられたが、予選を突破したロシアとポーランドに逆転されたことで9位に転落し、その権利を失った。8位以内の国が出場枠を返上して日本に権利が回ってくるレアケースはあるが、現状はケイリン、スプリントの各1枠(同一選手なら2種目出場)ずつしか五輪切符は手に入らない。つまりこの世界選の個人種目の成績がそのまま選考評価となる。
 「スプリントでメダルを取れば五輪に出場できる。気持ちを切り替えて自分の力でつかみ取るしかない」と深谷。それは新田も脇本雄太も河端朋之も同じ。TSショックを乗り越えられるか。真の力が問われる個人2種目となる。

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